こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

お酒を飲むのをちょっとやめてみました

令和に向けて自分を変えてみたい、という気持もあって、最近断酒を始めてみました。

 

お金も節約できるし、時間も出来る。健康にもいいし。でも意思が弱い私。継続するために、自己への暗示として、断酒への動機づけを理屈っぽく文章化してみました。禁煙の時も、同じような方法で自己暗示をかけました。

 

お酒を楽しんでいる人にとっては、まったく面白くないし、迷惑で不快な内容だと思うので、スルーしてください。

 

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去年の二月から禁煙を始めて、煙草を吸いたいという気持がもうほとんど無くなりました。禁煙できたのだから、次は禁酒にチャレンジしてみるか、令和も始まるし、と軽い気持でGWの少し前から断酒をはじめました。

 

断酒をする前の私の飲酒習慣は、夜の8時から11時の間に、平均的な量として、ウイスキーのロックなら200ml、ワインなら一本程度、ほぼ毎日飲んでいました。ビールは飲みませんが、350ml缶に換算すると5本くらいのアルコールの量になります。

 

飲み始めると、少しの飲酒量で満足するということが出来ず、つい飲みすぎてしまいます。深酒をして、翌日会社に行って酒臭いよと指摘されることもありました。

 

飲まない日を、なかなかつくれなくて、休肝日は体調が悪い日くらい。週末は、だいたい深夜の2時~3時まで飲んで、翌日の昼まで車やバイクに乗れないということもあります。もしかしたら俺ってアルコール依存症なのかも?とやや心配でした。

 

しかし、これでも飲み方はマシになっていたほうで、昔はもっとひどい飲み方をしていました。酔っ払ってトラブルを起こし、警察の世話になったこともあります。悪酔いして、電柱の影でゲーゲー吐いていたら、知らない大学生くらいの男の子に、ペットボトルの水を渡された情けない経験もあります。ほかにもいろいろ失敗はありました。反省はしていますが、飲み始めると調子に乗って飲んでしまうので、自分には節酒というのは無理なんだろうな、と思っていました。


そんな私でしたが、酒をやめたほうがいいかも、と強く思い始めたのはここ2~3年です。

 

その理由を書き出します。

 

1.アルコールが影響する頭脳機能低下

 

思考力や記憶力といった頭脳の機能が、若い時よりも低下してきました。加齢とともに脳萎縮が進んでいるのでしょう。お酒はそれをさらに加速させます。酔っている時間があることによって、一日のうちの頭を使う時間が減少し、知性の低下を招いているのかもしれません。

 

仕事のパフォーマンスも、若い時より明らかに低下しています。会社員は有難いことに、それがバレて給料が下がるという事はほとんどありません。しかし部下たちの手前、それなりの仕事をしないと、敬意が軽蔑に変わってしまいます。ここ数年そういう危機感を持つようになりました。

 

加齢は仕方ありませんが、アルコールをやめれば、頭脳活動の低下も若干減速させれるでしょう。若い時の集中力とやる気、攻撃力を取り戻したいです。

 

2.アルコールが影響する筋力と内臓脂肪

 

肉体も昔よりも確実に衰えてきています。アルコールの分解には筋肉を使います。駅の階段でよろけてしまったり、運転中にフクラハギがつったり、ぎっくり腰になったりと、筋肉系のトラブルが増えてきたのは、アルコールの影響が全くないとはいえません。アルコールの処理能力、筋肉の再生能力などが、若い時より低下してきたからだと思います。

 

また、アルコールを飲む人が太りやすいのは、お酒と一緒に何かを食べてしまうからだ、というのが通説になっていますが、そうではなく、アルコールを分解する課程で、体に脂肪がつきやすくなる状態になっているそうです。肝臓も知らないうちに脂肪肝になっているかもしれません。肝硬変になると元に戻りません。アルコールを絶って、肝臓の機能を完全に取り戻すまで、4週間くらいかかるそうです。

 

 

3.アルコールによって引き起こされる鬱

 

中年になって、気分が落ち込む時が増えてきました。鬱病とまではいきませんが、昔よりも心が弱くなってきている自覚があります。もっと逆境でも打たれ強かったのに、最近は心が折れやすい。これはアルコールで脳の神経物質を無駄に消耗しているからに違いありません。中高年の自殺率が高いのはアルコールが影響しているのかも。

 

4.アルコールによって顔が老ける

 

二日酔いのとき、鏡で見る自分の顔は悲惨です。昔よりアルコールの影響が顔に出るようになりました。去年に1ヶ月ほど、歯の治療のために酒をやめている時期がありましたが、顔のハリと色艶が良くなって、3歳くらいは若返りました。肝臓は肌を再生する機能も持っていて、22時から2時までの美容タイムに肝臓機能を酒の分解に使うと、肌の再生機能が低下するそうです。見た目の老化防止に断酒は効果的であるのは間違いありません。 

 

5.本当に幸せになるためには、実はアルコールは不要

 

人が気持ちいいと快楽を感じるときは、快楽性の神経物質が脳内にあふれ、神経の受容体に快楽信号を与えている状態です。空腹でご飯食べたり、気持ちのいい運動をしたり、肉体に良いことがあったりすると、そういう脳の神経の仕組みが働いてハッピーな気分になります。それを報酬回路といいます。麻薬やドラッグは、その回路を人工的に操作する薬物、つまり快楽信号を出すスイッチのようなものです。お酒のアルコールも、同じように機能するドラッグです。アルコールという液体に快楽物質は入っていません。報酬回路に作用するだけです。

 

アルコールは、気分がよくなる神経物質を不自然に出させるので、後で物質が不足してしまいます。飲みすぎると後で不快なのは、お金を借りて楽しいことをして、後で金欠になるようなものです。

 

人は生まれた以上は、幸せに生きるべきです。幸せというのは、つきつめると心地よさを継続させることです。つまり報酬回路の快楽物質をいかに出して、その状態を持続するかっていうことにつきます。アルコールは確かにいい気分になるための手軽な手段ですが、化学物質による気持ちよさでしかありません。人の幸せは、アルコールによる化学反応や生理的な現象でしょうか。幸せになるためには、いろんな手段があります。人が用意した薬物を使って気分よくなることが、自分だけの幸せといえるでしょうか?

 

せっかく生まれたのですから、自分独自のやり方を工夫したり試してみないと、なんだか人生もったいないですよね。いろんな美味しい料理が世の中にいっぱいあるのに、面倒だし、美味いからって毎日同じ味の料理ばかり食って人生終わるのは、つまらないでしょう。お酒はそれと同じです。死ぬまでの時間は限られています。貴重な時間を無為に過ごしてもいいのでしょうか。

 

6.アルコールは、合法的なドラッグ

 

ビールもワインもウイスキーも、いろいろ味は違うけど、根っこはアルコールというドラッグであると思います。アルコールが大人のたしなみであるとか、リラックスできるとか、好感度の高いタレントを使ったCMを流したり、パッケージデザインやブランド戦略にのせられて、みんなお金を出して酔っ払っているけど、単純に言うと合法的なドラッグを消費者に売りつけるマーケティングでしかありません。

 

昔のタバコがそうではないでしょうか。50年前は映画俳優がかっこつけて吸っていたし、カッコいいCMも流れていましたが、今はタバコ吸うほうがかっこ悪いですよね。アルコールも同じです。飲むのを止めると飲酒行為は滑稽に思えます。

 

と、いろいろお酒の悪口を書いてみましたが、断酒はいつまで続くでしょうか・・・  とりあえずこの3週間は頑張れています。