ロードスターRFで、ソロキャンプに行ってきました。場所は大阪府能勢町にある「杜のテラス」です。大人的なキャンプ場として有名なところです。
予約するときに、サイトの場所を指定するシステムになっています。私が今回予約したサイトは20番になります。
サイト内かサイトのすぐ側に車を駐車できます。20番はサイトの側です。
サイトの大きさは8mX8mの正方形でした。雑草が生えないように砂利で固められていました。地面はかなり固いです。
テントを設置しました。鋳造ペグが必要との事前情報からワークマンでチタンペグを購入していました。
今回設置したパップテントは、一人用としてちょうどいい大きさです。軍用テントの形をベースにしたデザインだとか。高さが低いので、背の低い椅子を使用しています。
前面が開放的なので、焚火で暖をとりますがやはり寒いです。
車のところから見た写真です。愛車を眺めながらキャンプできるのはいいです。
食事は肉と野菜を焼いて食べました。焚火は火の調整がめんどくさいので、ガスと鉄板で焼きました。
焚火のほうでは、道の駅で買ったシイタケを焼いて食べました。
食事が終わったら、何もすることがありませんので、テント内のLEDライトで読書です。今読んでいるのはフランスのミステリー作家の小説です。タイトルとキャンプは関係ありません。
夜は10時に寝てしまいました。次の朝、明るくなってテントの上をみると露が凍っていました。
車もこの通りです。雪みたいですが小さな氷です。朝露が凍ったんですね。夜気温はマイナス2度か3度くらい。
私の初ソロキャンプは無事に終了しました。いろいろ気づいたことがあるので、覚書きを残しておきます。私のように最近キャンプを始めようという方のご参考になれば幸いです。
1.テントについて
今回使用したテントは、バンドックというブランドのパップテントです。この形のテントを選んだ理由は、以下の通りです。
・身長180センチの私が、コットを入れてゆっくり寝れる大きさであること
・冬キャンプでも使えるようにスカートがついていること
・焚火ができるようにTC素材であること、タープを張らずに焚火ができること
・コンパクトであること、ただしバイクに積むことは前提としない
・カッコよさがあること
実際に使ってみて、このテントは以上の要求は完全に満たしてくれていました。小雨が時々降ってきましたが、焚火もちゃんと前幕の下で続行できました。
ただひとつだけ、予想していないことがありました。このテントは、テント内でゆっくりするために使うものではないということ。簡単に言うと狭いのです。
このキャンプ場は、個人で使うサイトが決められてて、サイトを出る時は共同のトイレや炊事場を利用するくらいです。基本は各々自分のサイト内にこもるという使い方になります。
私もチェックインしてからは、ずっと自分のサイト内で焚火や食事をしたりして過ごしました。したがって、私は背の低いキャンプ用の椅子に座ってる時間が長くなりました。椅子は背中を丸めますので、ずっと座っていると腰が痛くなりました。
キャンプ場内の他の人のテントは、背が高くて大きいものが多かったです。確かに自分のテント内でゆっくりするだけのキャンプだったら、腰が伸ばせて立ち上がれるサイズのテントのほうがよいでしょう。
小型のテントは、設営と撤収が楽で荷物が小さくてすむというメリットはありますが、今回のキャンプ場のように、長時間テント内でゆっくりするという使い方には少々不向きなのだな、と感じました。
せっかく自然の中で過ごすのですから、狭いところで体を伸ばさずに体がこるというのもおかしい話ですが、雨が降ったり、焚火ばかりしていたというのも原因です。
キャンプでは、時間の過ごし方も考える必要もあります。パップテントは寝泊りだけなら必要十分なデザインではありますが、サイト内にこもるという用途には適していませんでした。次回はタープを使って、空間を拡張しようと思います。椅子も考えたほうがよいですね。
2.焚火について
このところ焚火が楽しく、今回もずっと火を焚いていました。薪は途中の道の駅で、三束も買って持って行きました。余ったら持って帰るつもりでしたが、翌朝起きてすぐに燃やし始めて、結局すべてを使い切ってしまいました。ちょうどいい量でしたが、ちょっと焚火ばかりしすぎたような気がします。
焚火をキャンプのメインの目的にすると、薪の品質でキャンプ満足度が左右されてしまいます。今回買った薪は、やや乾燥が足らず、加熱して水気が抜けるまで結構時間がかかりました。シューシュー音が鳴って水蒸気が出ていました。
私の焚火台は、一人用の小さめのものです。一度に入るのは3本くらい。薪の水分が多いので、最初の薪を燃やすのに時間がかかりましたし、次の薪の補充も、水分を抜くために早めに入れないといけないので、3本しか入らない小さな焚火台だと、ずっと焚火の世話ばかりすることになるという感じになってしまいました。前述の腰が痛くなったのもそのせいが大きいです。
なんだか起きてる時間のほとんど、火の世話ばかりしていたと思います。火の番ばかりをしないようにするためには、薪がたっぷり入る大き目の焚火台にするか、焚火をする時間を区切ったほうがいいと思いました。それに撤収するときには、完全に灰になっていないといけないので、焚火は一日目だけでいいかもしれません。
焚火についても少し考えさせられることになりました。
3.寝袋について
今回の一番の心配は、持って行った装備で夜ぐっすり眠れるか、ということでした。寝るための装備としては、バンデッドの5500円くらいの寝袋と、コットにウレタンマット、防水シートです。
すぐキャンプに飽きてしまうかもしれないので、安価な寝袋を購入しました。寝袋はぶ厚くて収納袋に入れると小さい米俵のようです。バイクには絶対に積めません。
氷点下のテントで寝た経験はないので、安物の寝袋だと、寒くて寝れないのではないか、と不安でしたが、心配は杞憂でした。カイロなどを使わずに自分の体温と寝袋だけで、気温マイナス2度を乗り切れました。
バイクで寒い経験をしているのもあって、寒さには適応力があるのか、冬キャンプに少し自信がわきました。バイクに積めるコンパクトで暖かい寝袋が欲しいです。
4.キャンプ場について
今回は初めてのソロキャンということもあり、テントを設営するサイトが決まっているほうが安心できると思って、杜のテラスにしました。
他のキャンプ場をほとんど知らない私が言うのもなんですが、キャンプ場の環境設計や、共同施設のデザインはとても良くできていると思いました。オーナーさんのこだわりが感じられます。
また、利用客もソロかデュオばかりで、飲んで騒ぐ人もいませんでした。夜は静かで、さすが大人のおしゃれなキャンプ場という評判通りでした。満足度に比較して価格も安いので、コスパもよいと感じました。
でもちょっとだけ物足りなさも感じました。キャンプ場があまりにも綺麗すぎて、非日常感や不安感、孤独感が少なかったためだと思います。そのうち山の中や寂れたキャンプ場に行ってみようと思いました。
雰囲気はいいので、私のような初心者や、女性のソロキャンパーにはおすすめできます。紹介ブログやYouTUBEはたくさんアップされていますので、興味のある人は検索してみてください。人気がありすぎて、予約は常にいっぱいですが、キャンセルする人もいるので、木曜日くらいにチェックしていると予約できることもあります。今回私もそのくちです。本当は笠置に行く予定でした。
さて次はどこに行きましょう。バイクでのキャンプもやってみなくては。