こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

首無し地蔵から愛宕神社へ

京都の愛宕神社へ行ってきました。

以前から一度は行ってみたかった神社でした。でも標高920メートルで、麓から徒歩で往復5時間もかかるところなのです。大阪から行くと、1日がかりの行事になってしまうので、二の足を踏んでました。

 

 

行く気になったのは、裏ルートを見つけたからです。愛宕山に上るには、いくつかのルートがありますが、首無し地蔵という場所からだと、登る距離が短そうです。しかも首無し地蔵までバイクで行けるのですね。

 

さっそく行ってみることにしました。

 

平日だったので、ついでに平日しか走れない嵐山高雄パークウェイも走ってみることにしました。

まずは嵐山からパークウェイに入ります。

通行料は二輪車が850円で車は1200円。距離にしてはちょっと高いですね。

でも高い料金だけあって、道はきれいでした。カーブとアップダウンが多く、バイクで走って気持ちのいい道路です。

途中に2か所見晴らしのよい駐車場があります。


見えてる川は保津峡です。

早く走ってしまうと勿体ないのでゆっくり走りました。

他に、バーベキュー場やドッグランなどがありました。そういう施設を利用するのならよいのですが、通り抜けるだけの費用としては高いかなあ。たぶんもう走らないと思います。

パークウェイを出たら、近くの清滝川にかかっている灌頂橋から林道に入ります。

林道を川に沿って上流に進みます。道幅が狭く、車の離合はかなり難しい道です。

10分くらい走ると鉄の門がありました。看板にここから先は自己責任でと書いてあります。

 

どうするか少し躊躇しましたが、ネットでみたところ皆さん走っているようなので、先に進みます。

道路の舗装状態がかなり悪くなりました。ところどころ舗装が壊れてます。ロード系のバイクでは走るのが大変そうです。でもSCRなら大丈夫。

10分弱走ると急に舗装がキレイになりました。

さらに数分走ると、舗装がなくなり、広場のようなところに出ました。

そこを抜けると三叉路に。ここが愛宕神社への登山口のようです。車が2台停まっています。

バイクを停めて、愛宕神社の登山道のほうへ歩くと首無し地蔵がありました。ほんとに首がないですよ。

ここから山中を歩きます。トレッキングポールを持って来て正解でした。

時計を見るのを忘れてましたが、愛宕神社まで、たぶん40~50分くらいかかったと思います。

グーグルマップには神社までの山道が出てますが登山道です。首無し地蔵が標高700メートルで愛宕神社が900メートルなので、200メートルほどの高さを2キロで登るだけなのですが、足場がよくないところもあって、山歩きを普段していない人には大変だと思います。

 

私も滅多に山歩きをしないのですが、今回はトレッキングポールと、タクティカルブーツを履いていったので、なんとか歩けました。登山靴は必須です。

 

ふうふう言いながら、頑張って愛宕神社まで辿り着いたら、長い石段が待っていました。

疲れましたが神社でお参りをすませると、お天気がよかったこともあり、とても清々しい気持ちになりました。

 

愛宕神社へ行くのは大変ですが、何度も参拝する人が多い理由がわかりました。気持ちがよくなる素晴らしい場所だと思います。

 

御みくじを引いて、お守りを買って帰りました。

 

帰り道少し焦りました。バイクのあるところに戻らないといけないので、同じ道を通るつもりでしたが、途中道がわからなくなってしまったのです。スマホの地図を頼りに、首無し地蔵方面へとにかく進んだらいいのかな、と思ったのですが、闇雲に歩くのではなく、見覚えのある場所までやはり戻ろうと引き返しました。そうすると、登ってきた山道を発見できたので、首無し地蔵まで無事戻ることができました。

 

後からネットで調べてみると、愛宕山では毎年30件以上の遭難事故が発生し、亡くなっている方も数人いらっしゃるようです。道に迷ったときに、適当に歩き続けたら、私も遭難していたかもしれません。

 

京都の市街地からそれほど離れていない場所ですが、目印がわからなくなる場所もあります。時々は、位置をチェックし、場所の特徴を頭に入れながら登りましょう。登山に慣れていない方、ご自分の記憶力や方向感覚に自信のない方は、清滝の鳥居から表参道を使ったほうが絶対に良いと思います。それと帰りの時間が遅くなるのは絶対にダメです。明るいうちに余裕をもって下山できるように早めに上りましょう。遭難して亡くなっている人が、毎年いることをお忘れなく。

 

首なし地蔵ルートは、表参道から登るより、時間と体力消耗が少なくすみますが、普段使っていない腿の筋肉がパンパンになってしまいました。オフロードバイクに乗っている人は一度登ってみるのもよいのではないかと思います。オンロードバイクは、やめといたほうがよいかと。