バイクのヘルメットを被って頭が痛くなることはありませんか?
私もひとつ、頭が痛くなるヘルメットを一つ持っています。SHOEIのJ-STREAMという廃番になった古いモデルです。
このヘルメットを被って2時間くらい走っていると、ズキズキ頭痛がしはじめるので、買ってから数回しか使っていません。
先日このメットを引っ張り出して、何故頭が痛くなるのか、なんとかして使えるようにならないか考えていました。
まず、頭が痛くなる症状というのは、どこか頭の血管が圧迫されて、血流が阻害されている状態なのでしょう。
血管のイラストを見ると、頭部には首から上に伸びて、また上に行くほど細くなるようになっています。だから、頭皮の血の巡りは悪くなりがちなんですね。頭皮のマッサージをすると、気持ちがいいのは、血管がほぐれるからでしょう。
ヘルメットで頭痛がするのは、頭皮の血管が圧迫されているためでしょう。ヘルメットが頭を締め付けているのかなと思い、ヘルメットを被って確認しても、どこが問題なのやら、よくわかりません。
ヘルメットのフィッティングサービスの動画をみてると、前後左右の頭の寸法を計測し、ヘルメットの寸法と照らし合わせて確認していました。
頭の寸法も正確にわからないし、ヘルメットの内寸もわからないから、自分では確認できないのかなあ、と考えていたら、ひとついい方法を思いつきました。ヘルメットのインナーを外してから、頭に被って、隙間を感じるという方法です。
ヘルメットを被って、どこがきつくなっているのかよくわからないのは、内側のインナー部材があるからでした。インナーを全て外して被ると、発泡スチロールの固い部分を頭の触感で確かめられるので、自分の頭とヘルメットの寸法差がよくわかるということです。
そうやって確かめてみると、側面図では以下の図のような感じだとわかりました。ヘルメットの内側の形状は左図のようにきれいなカーブですが、私の頭は絶壁なので、頭頂部でヘルメットを支えているようです。前頭部と後頭部の隙間がありました。
日本人の頭の形は、西洋人と比べて、左右が広くて前後が短いという傾向があります。絶壁でハチ割り頭が多いようです。私も絶壁でハチ割りの頭なので、左右はそれほど隙間はありませんでした。
これで、ひとつの疑問が解けました。
SHOEI頭とかARAI頭とかいう言葉があります。SHOEIのヘルメットが頭にあうけど、ARAIはあわないというような話です。私は別にSHOEIのシステムヘルメットを持っていて、何時間被っていても頭がまったく痛くはなりません。
SHOEIのシステムヘルメットとジェットヘルメットで、形が違うのかな、と不思議に思ってましたが、システムヘルメットの場合は、頬骨や顎の横もヘルメットの内装にあたっていて、頭頂上への圧力は少なくなっていたのですね。ジェットヘルだと頭頂部の一部に圧力がかかり、血管が圧迫されて頭痛の種になっていたのです。
この頭頂部への圧迫を少なくするためには、その部分にスポンジやタオルを入れる、という対処法があります。これは前にやってみたのですが、頭痛対策にはなりませんでした。
そこで今回は、隙間のところに緩衝材を入れて、ヘルメットが頭に当たる場所を分散させてみました。
そういえば、ヘルメットのフィッティングサービスは、隙間を埋めるサービスです。サービスでは内装部材にスポンジを足すという処置になりますが、自分でやる場合は、内装を外して、発砲スチロールに直接緩衝材を貼ると、確認しながら作業できます。
ヘルメット内部の調整材は、いろいろ売っています。今回私は千円少しくらいで、セットで売っているものを買ってペタペタ貼りながら調整しました。
以前と比べ、頭頂部の圧迫がなくなりました。頭が痛くなることもないです。
もし頭痛がするヘルメットがありましたら、内装を外して、ヘルメットと頭の隙間を確認してみてください。隙間がよくわかります。内装材を外して、ヘルメットがぴったりだったら、サイズが小さすぎるのでしょう。
人それぞれ原因が違うかもしれませんので、ひとつの参考情報くらいにしておいていただければ。