最近「Royal Blood」っていうバンドにはまっています。
ものすごくカッコイイ曲を作るバンドなのです。
最初のアルバムがでたのは2014年なのですが、恥ずかしながら全く知りませんでした。音楽雑誌をまったく読まないから、知らないことばかり。
先日、2010年代のロック名盤っていうのを検索していて、このバンドを知りました。
Spotifyで聴いて、最初はなんじゃこりゃ!って驚きました。だって、このバンドはベースとドラムの二人組なんですよ。それなのに、ものすごく分厚い音で、ノリノリのかっこいいロックなのです。
YouTubeで確認すると、確かに二人だけで演奏してました。いやー、これはすごい!私的にはアークティック・モンキーズを初めて聞いたときの衝撃以上かな。マジカッケー!
ベースとドラムだけでこんな音が出せるのか~と驚き、何度も聞いているうちにすっかり好きになってしまいました。
ものすごく気に入ったので、2枚目と3枚目も入手。
現在ドライブやツーリングでヘビロテ中です。
1枚目は原点のアルバムで、ソリッドなインパクト。2枚目は少し丸くなってましたが、何度も聞いているうちに心地よくなるアルバム。3枚目はコーラスや他の楽器がちょっと加わって進化した感じ。
どれも良きアルバム。
音楽は人間の感情に影響を与えますので、運転にも影響がでます。落ち着いた音楽をかけていたら、スピードも出さずゆったりとした運転になりますし、激しい曲をかけていたら、スピードを出しすぎたり。
このバンドはあまりにもカッコいいので、運転中のテンションがあがってしまって・・・
とまあ、私的にはオススメのバンドではあるのですが、音楽の好みについて人に伝えたり、アルバムを紹介したりするのは、結局は無駄になるんじゃないかと最近思っていて、誰にも話していません。
というのも、そもそも音楽の好みは人によって千差万別。しかも同じ人でも、その時の気分で好んで聞く音楽が変わるのですから、いいと思う音楽を他人と共有するなんて奇跡のようなものなのです。
音楽を聴く手段が、レコードやテレビ、ラジオと少なかった時代は、ヒットしている曲をお互い知っていたので、「アレいいよねー」という話もできましたが、ネットが主流の今では、誰がどんな時代の、どんなジャンルを聞いているか全くわからないし、音楽の話をしてもすれ違いが多いのです。
「どんな曲聴くんですか?」
「イギリスの〇〇〇とか、XXXっていうバンド知ってる?」
「洋楽聞かないので知りません」
とか、すぐに話が終了してしまうのですね。
だから話を振られない限り、自分から音楽の話はしないようにしています。
(このブログの記事は、個人的なつぶやきなので例外です。)
先日知人宅へお邪魔したとき、お酒をすすめられたので久々に飲みながら、音楽の話をしていました。その知人はオーディオマニアで、自分でドラムを叩いているという音楽好きです。でも洋楽が趣味なのに、話に出てくるのは1980年代まで。
若い時の音楽で知識がとまっていて、今でも昔の古いバンドの曲ばかり聞いているのですね。YouTubeで検索して、そういう古い曲を聴きながら、うんうん、懐かしいね、と私も相槌うってましたが、だんだん話がつまらなくなってしまいました。だって古いんだもの。古すぎるって。最近のいいバンドいっぱいあるのに、「ラジオ・スターの悲劇っていいよねー」とか話をするの空々しすぎる。
やっぱり自分の好きな音楽は人に話すもんじゃないなあ、と思った次第です。
自分と他人は、違う価値観や考え方、感受性を持っている、ということは当たり前の話なのに、時として、人は自分の頭の中にあるものが主流で正しくて、教えてあげたいと思い込んでしまう。
どうしてそうなるかというと、自分が感動したものや良かったと思うものを、ひとに勧めると喜んでもらえると思いこんでしまうからなのです。一種の善意の押しつけ、思い込み、勘違いです。
バイク関係でも、道の駅でおっさんハーレー乗りが、若いライダーに、
「ハーレーはいいぜ。兄ちゃん。バイクは結局ハーレーが最高なんだぜ。日本車に乗っているうちはバイクの良さなんてわかっちゃいないのさ。」
などと、ハーレー至上主義の発言をしちゃうのは、決して悪気はないのです。自分が本気でいいと思っているので、それを相手にわかってもらいたいという、善意の発言なのですね。
でもやはりそういう押し付けをする人と話をするのはとても疲れるので避けますけど。(笑)
ということで、「Royal Blood」は、私にとってはいいバンドなのですが、あなたにとってはどうでしょう。とりあえずYouTubeで聴いちゃってみてください。マジカッケーっす。