こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

脱炭素化の未来

マツダロードスターの国内販売台数が、最近増えていると聞きました。まあ、売れているといっても、月の販売台数が三桁であったのが四桁代になったくらいのようですけど。

 

 

そういえば、ロードスターが走っているのを見かける頻度が増えたような気がします。NCからNDに乗り換えた人が増えたのかな、と思ってましたが、ロードスターオーナーも増えているのですね。

 

ロードスターを選ぶ人が多くなった背景には、他に走りを楽しむ車が少なくなったからというのもあるのでしょう。やはり燃費重視の風潮では、燃費の悪いスポーツカーが減ってますからね。走りを楽しめて燃費の悪くないスポーツカーとして、ロードスターが再評価されているのでしょう。

 

また、最後に乗るガソリン車としてロードスターが選ばれているという話もあります。

 

2030年は、ガソリンだけで走る車の新車販売がなくなります。新車を買おうとすると、ハイブリット車かEVから選ばないといけなくなります。そして2035年になると、新車はEVだけになります。ハイブリット車も新車販売がなくなるそうです。そんなことが本当に可能になるのか、多少疑問に思っていますが、今のところ政府の方針はそうなっています。

 

「ガソリン車もなくなっていくんだなあ。最後に運転が楽しいガソリン車を乗っておくか。86かロードスターどっちにするかな。」という感じですかね。

 

未来のいつ頃になるのかはわかりませんが、いずれはEV車だけになるのです。私も、次はEV車を考えてみたりはしますが、現実的な話、マンション住まいというのがネックになります。駐車場に充電施設がないですから。

 

今テスラを乗れている人は、一軒家に住んでいるのでしょうね。新しいマンションには充電設備があるのかもしれませんが、私のマンションは古いので。

 

EV車に乗るためには、まず設備のあるマンションか、一軒家へ引っ越さなければいけません。今の住居を気に入ってのに、車のためにわざわざ引っ越すつもりはありませんよ。

 

私の場合たぶんEV車は購入しないでしょう。できるだけガソリン車を長く乗って、次の車の買い替えは、最後のハイブリット車を購入して、それを乗りつぶすということになると思います。

 

自動二輪のほうは技術革新に期待しています。部屋で充電できるバッテリー搭載のEVバイクであれば買えますからね。バッテリーが15kg以下で、一回の充電走行距離が300kmっていうのが実現すれば、今買ってもいいです。

 

ガソリンエンジンのバイクも、2035年には新車がなくなるらしいので、残り13年。バッテリーの技術革新に期待したいです。

 

しかし本当に脱炭素化の社会は実現するのかなあ。

 

2035年に、道路を走っているガソリン車が、走行禁止になるわけではありませんが、新車販売の停止や、EVへの買い替えを促進するために、自動車税や環境税が値上がりし、ガソリン車への締め付け、ガソリンスタンドの減少、ガソリン税の値上げなどをすれば、2050年には、ガソリン車は全体の1割以下にできるとは思います。

 

ただ、一番の課題は、現在走っている車のエネルギーをまかなうだけの発電量をどうするか、という点です。

 

国際原子力機関(IAEA)は、脱炭素化した場合、原子力発電は現在の倍必要になる、と算出してます。日本では、福島発電所の事故以来、原子力発電所へのアレルギーが強く、ほとんどの原子力発電所が停止しています。

 

車を完全に脱炭素化するのであれば、原子力発電所を再稼働するしかありません。政府は野党が選挙の論点にしないように、この問題を議論しないようにしているのでは。2035年が近くなるにつれ、EV化で電気が足りないということを理由に、なし崩し的に原子力発電所を再稼働していくと思われます。

 

20世紀の時代には、石油が枯渇したら人類はどうすればいいのか、と石油の埋蔵量が心配されていましたが、まさか車では石油を使わないようにしようという世界が先に来るとは。石油はガソリンだけではなく、様々なものに使われているので、消費がなくなることはありませんが、埋蔵量の心配は減るでしょうか。