こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

春のライディングウェアについて

桜も咲いてずいぶんと暖かくなってきました。今年は寒い時期が長かったので、とても嬉しいです。

やはり春はバイクで走っていて一番気持ちのいい季節ですね。

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でも春のツーリングで、ひとつだけ困ることがあるのです。それは服装選び。春は気温が変わりやすいので、ライディングウェア選びがとても難しいのです。

 

例えば、今日はいい天気だからと、メッシュジャケットで出かけると、山の中でものすごく寒くなったりすることがあります。逆に、朝方に涼しいからと、革ジャンを着ていくと、昼を過ぎた頃から天気よくなって、服の中に熱がこもり汗だくになったり。

 

そういう時、着る服失敗したなあ、別のを着てくればよかった、などと後悔します。せっかくのウキウキ春ツーリングなのに、テンションが下がってしまいます。毎年そんな服装選びの失敗を何度もやっています。

 

少しは頭を使わなければいけません。情報を整理して考えてみましょう。

 

まず春の気温がどれくらい変化するかということから。寒暖差が激しい京都でみてみます。4月のある週の気温です。

 

 

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たった一週間で、最高気温は28℃と18℃の日がありますね。

 

28℃は革ジャンで出かけると暑すぎます。そして18℃の日は、メッシュジャケットでは寒いでしょう。山の中で気温が下がってくると12℃くらいにはなりますから。

 

昼夜の気温差は6℃から大きいときは13℃もあります。大阪の昼間と京都の夕方の山中だと、もっとあるかもしれません。

 

日によって気温が大きく変わり、場所と時間によっても、日中の気温差が大きい季節が春なのです。

 

ということは、春にひとつの同じ服でなんとかしよう、という考えがそもそも間違いのもとだということですね。気温8℃から28℃まで大丈夫な服なんてありませんから。しかもバイクは風で体温が奪われたり、エンジンの熱で暑くなったりしますから、さらに条件が悪くなります。

 

では、適切な服装を選ぶためにはどうすればよいのか。私は次の二つに気をつければよいと考えました。

 

1.その日の最高気温を予想してジャケットを選択する。

2.気温が5℃以上下がった場合に、重ね着で対応する。

 

まず、最高気温に適切なウェアを最初に決めます。おおよそ20℃までしか上がらなければ革ジャン、それより上がりそうな場合は、メッシュジャケットかハーフメッシュジャケットを選ぶとよいと思います。まずは、この基本的な選択を間違えないことが、大切だと思います。

 

というのも、服が寒かったら何か買って追加で着ればいいですが、暑い場合は対処に困るからです。脱げばいいじゃん、という話もありますが、高速をバイク用のジャケットなしで走る気はしませんから。

 

ジャケットを決めたら、気温が下がった場合の対応を準備します。メッシュ系ジャケットの場合は、防風と保温性能の両方を上げる必要があります。具体的な手段はずばり重ね着。そして重ね着は、ジャケットの上に羽織るか、下に着こむか2種類の方法があります。

 

プロテクター付きのライディングウェアの上から羽織れる服は、レインウェアくらいしかありません。寒いときに、何度かやったことはあります。ただ、レインウェアは、雨の中を走るときはよいのですが、雨が降っていないときの防寒具としてはいまひとつです。あまり快適なものではありません。

 

雨具は緊急時のバックアップくらいに考えておいて、重ね着はやはりインナーで調整するようにした方がよいと思います。

 

では、インナーとして何がいいのか考えてみました。

 

◆ハーフメッシュジャケットにはウインドブレーカー系のインナー

 

春秋用のライディングウェアとして、インナー付きのハーフメッシュジャケットが売られています。ジャケットの内側に、ウインドブレーカーとして機能する薄い布地を取り付けられるようになっているものです。インナーと一緒に脱ぎ着できるようにスナップで留めるようになってます。

 

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私も以前持ってましたが、使いやすいとは思いませんでした。出先でつけたり外したりが面倒なんですよね。例えば、山の中に入って寒くなってきたかなあ、というときに外しておいたインナーを取り付ける、という時にめんどくさいです。でもメッシュジャケットに防風を追加するだけで、ずいぶんと体感的には変わりました。

 

インナーにウインドブレーカーを追加するなら、独立しているものを使った方がよいと思います。一着くらい持っておいてもいいかと、私も本記事を書きながら思いついて買いました。ラフ&ロードのものです2千円ちょっとでした。

 

 

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この商品は、インナー用に使うことを想定して着丈が短めになってました。お腹が出てる人や胴が長い人は別商品を探したほうがよいかもしれません。

 

◆レザージャケット&パーカー


気温がそれほど上がらないとき、ちょっと寒いかな、というときはレザージャケットのほうが安心できます。もっと下がることを考えた場合、セーターやウルトラライトダウンなど冬の防寒服も考えられますが、春は少し汗ばんだりもしますので、通気性のよいパーカーなどと組み合わせるのがよいと思います。朝でかけるときに、パーカーを着こんでおいて、お昼にもし暑くなってきたらパーカーを脱ぎます。

 

少々暑くなっても、革ジャケットの下が、ロンティーくらいであれば、それほど暑くはありません。その時、TシャツはVネックのほうが首から体温が抜けやすいので、私は丸首よりもVネックを着るようにしています。

 

革ジャンにはパンチングレザージャケットという通気性のよいものもあります。春の季節にちょうどいいかもと思って、ネットでいろいろ情報を集めてみました。使用者のレビュー記事によると、26℃くらいまでは着れるが、バイクが停車するとものすごく暑いみたいです。革は熱がこもりますからね。日本の季節には、あわない服かもしれません。

 

と、頭を使って考えた割には、たいした解決案が思いつかず、当たり前の記事になってしまいました。それくらいなら、やってるよ、というライダーもいるかと思います。でも私と同じような服装の失敗をよくやっているという人は、気温と重ね着の関係について、もうちょっと考えてみてはいかがでしょうか。