こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

ブログを書く上で気をつけること

ここ10年くらいで、個人の情報発信も、テキストから動画にうつってきています。インターネットの通信速度も速くなり、スマホなどのデバイスの処理速度がとても向上して、動画をストレスなく見れるようになりました。

 

コンテンツを見る側からすると、確かに文字を目で追うよりも、動画のほうがわかりやすく楽です。バイク関係もやっぱり動画のほうが臨場感があって、よくわかりますから、私もYouTubeはよく見てます。

 

そういう時代にチマチマ文章をつくってブログにあげるのも、時代に取り残されてる感は多少ありますが、私に限っては文章づくりのほうが性に合ってます。

 

もともとブログを書き始めたのは、加齢や長年の飲酒で衰えた頭をトレーニングしようと思ったからです。文章を書くというのは、とてもよい頭のトレーニングになります。言いたいことをまとめて、わかりやすく伝えるのは、書けば書くほど能力が向上しますし、離れれば離れるほど低下していきます。そういう訓練が今の自分には、必要なものになっているような気がします。

 

会社の同僚で日本語ペラペラなイギリス人に、「日本語難しいのに、よく喋れるようになったなあ」と言うと、「日本語は文法が適当なので、喋るのは楽です。漢字は難しいです。」と言ってたことがありました。

 

日本語というのは、単語を適当に並べても意味が通じます。それに外人が片言で、日本語を喋っていると、日本人は誰でも嬉しくなって、理解しようとするので、コミュニケーションが楽なところがあるのだろう、と思います。

 

でも日本人が、下手な日本語を使っていると、「こいつは頭が悪い」とすぐに思われます。ブログでせっかく書いた文章を、誰かに読んでもらう時「こいつバカだなあ」とか、知らない人に思われるのは嫌なので、最低限の文章力くらいは持っていたいと思います。

 

そんな理由もあって、ブログを書いているのですが、頭の訓練目的もあるので、次のようなことを気を付けてます。

 

1.情報をリビルドしない

 

ネットにある情報をみると、アクセス数をかせいで、広告収入でお小遣いを稼ぐために、世の中にあふれている情報を再構築して記事にして、自分の考えは何も入れないネタも多く見受けられます。特に芸能人ネタとかそうですね。芸能レポーターの某氏が、最近の記者は自分で取材せずに、ネットで情報を拾って、適当に文章をつくっているやつが多いと、批判をしてましたが、まさしくそういうのが多いです。

 

ひどくなるとコピペで文字数をかせいだりしている人もいます。そんな記事を量産しても、頭の訓練にはなりません。

 

自分の行動や経験だけで、文章を書くのは大変ですが、出来るだけそういう姿勢で文章をつくるほうがよいと思います。ゼロからいいたいことを文章化することで、頭の中を整理できますし、自分にとって大事なことはなにか、大切にすべきことはなにか、を再認識することもできます。

 

以前、映画の評論などをブログ記事にしてましたが、感想といいながら、これも情報のリビルドだな、と思って書くのを止めました。

 

2.文章はシンプルでわかりやすく

 

私は昔、小難しい本を好んで読んでいました。純文学も大好きでした。今から思えば典型的な厨二病ですね。難しい本を読んでいる自分に酔ってたのです。そして、哲学的で難解な文章を書く人のことを、頭のいい人だと感じる傾向がありました。

 

でもデザインの仕事をするようになってから、難しいことをわかりやすくすること、不要なものを排除しシンプルにすることの、大切さや難しさに気がついて、簡単でわかりやすい文章を書ける人のほうが、頭がいいと思うようになりました。

 

中身のない人や、言いたいことがつまらない人が、自分を偉く見せるために、わざと情報を難しく表現したりするのです。見栄っ張りの薄っぺらい人がすることですね。

 

会話でも同じことだと思います。要領の得ない話をだらだらする人、聞きたくもない話をずっとしている人、自分の話ばかりずっとしている人、聞きたくもない悪口を言っている人、自分はお喋りが得意だと思っている人ほど、自分勝手なお喋りを一方的にしています。

 

出来ているかどうかわかりませんが、出来るだけそういう文章にしたいな、と思いながら文章を書いてます。

 

3.誰かが読むということを意識して内容を考える。

 

いろんな人のSNSやブログを読んでいると、今日あった出来事や感想が綴られているだけの文章が多いです。

 

個人で発信することは、人から添削してもらえないので、仕方がないとはいえ、ネット上で公開するのであれば、そのまま文章にするのではなく、少し内容を考えたほうがよいと思うのです。

 

それは読み手のことを考えた文章にするということです。読む人がたとえ一人であったにしても、なんらかの有益な情報や、感動を伝えることを書くべきだと思います。

 

例えば、晩御飯に何を食べたとか、カラオケに行ったとか、昼に起きたとか、昨夜遅くまで酒を飲んだとか、そんな個人的な日々の生活状況なんて、誰が知りたいと思うのか、ということです。有名な芸能人ならいざ知らず、匿名で誰かわかんないオッサンの個人的な情報は、読む価値なんかありません。

 

そこにちょっと、美味しく感じた理由や、他と違うところなど、考察や分析などが少しでも盛り込まれていれば、読み手にとっての有益な情報に変わると思います。また、面白かったり、共感できるようなエピソードがあれば楽しめる内容になると思いますので、そういう工夫は必要だと思います。

 

4.心地よい日本語

 

読んでいて心地よい日本語を書くのは難しいことだと思います。そしてそもそも心地よい日本語とは、どのようなものでしょうか。

 

私は写真を撮るのが趣味なので、文章を写真に置き換えてみます。美しい写真とは何だろう、とよく考えます。まずは写っている光景や風景、被写体自体に美しさがあることが一番です。そしてそれを魅力的にみせる構図、豊かな諧調、鮮やかな色彩、見る人の気がそらされるようなノイズがないこと、などが美しい写真であると思います。

 

文章も同じようなもので、まず何を言いたいか、何について述べているのか、ということが心地よさにおいて重要です。そこに不快なものがあれば、どれだけよい文章を書いても、心地よさは生まれません。文章をこねくりまわす前に、何について述べたいのか、ということは大切だと思います。

 

ですので、愚痴などネガティブなことは出来るだけ書かないようにしたいと思ってます。WindowsやMicrosftの悪口だけは書いてしますけど(笑)