テレビで連日猛暑のニュースが流れています。「今年も暑いなあ。温暖化が進んだのかな。」などと毎年言ってますね。熱中症で亡くなる人も年々増えているようですし、今年は「新型コロナより熱中症の方が危ない」とも言われています。
本当に熱中症が増えているのか、データを探してみました。
少し古いデータですが、環境省のHPで以下のグラフを見つけました。上が一年間の熱中症で救急車搬送される人数、下が死亡者数になります。
言われている通り、ここ数年、2010年くらいから急に増えていますね。死亡者が多い年は、1600人を超えています。熱中症は注意で予防できる症状なので、この数字はやはり多いような気がします。
しかしいくら注意喚起をしても、熱中症が増えているのは、日本人が根本的に暑さを舐めてるところがあるからではないかと思います。
もともと暑さが死の原因になるような熱帯の国では、人々は太陽を避けることが定着しています。台湾の人に暑さ対策の話を聞くと、天気のいい日にわざわざ外へ出かけるというのは馬鹿のやること、と言ってました。
しかし日本人は四季の季節感を大切にする文化があって、夏は暑さを、冬は寒さを楽しむところがあります。猛暑の夏も、海水浴、花火、浴衣、風鈴、高校野球とあれこれ楽しいことがたくさんあるので、暑いけど夏を楽しまないと損をした気になるのかもしれません。
それは日本のよい面ではありましたが、もうそういう価値観を変えるべき気候になってきたのかもしれません。夏が素晴らしかったのは昔の日本で、今の日本の夏は危険な夏。そういう共通認識を社会で持つべきではないでしょうか。新型コロナでニューノーマル、新しい生活様式などと言ってますが、夏の暑さにも新しい生活様式が必要ではないかと思います。
私もバイクの熱中症対策を以下のように考えて、連休中の行動様式としました。
1.気温が36度を超える日は走らない。
2.ツーリングルートは信号待ちが少ない道。
3.できるだけ日陰の多い山道方面を走る。海辺は走らない。
4.夜明けに出て、午前中に家に戻ってくる。
5.水はこまめにとる。
6.体調の悪い時(頭痛や体のだるさ)には、無理に出かけない。
7.ツーリングの服装は長袖のメッシュジャケット等、肌が露出しない涼しい服装を。
今年も9月上旬くらいまでは、かなり暑いようです。皆さんお気をつけて。