こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

断酒を考えている方へ

最近ブログのアクセス数が増えたので、上位アクセスの記事を確認すると、半分くらい断酒ネタの記事のアクセスでした。

 

私の断酒に関する記事が、グーグル検索の上位で表示されるようになったため、アクセスが増えたようです。

 

お酒をやめたくて、あるいは断酒のモチベーションを維持するために、ネットで情報を集めている方が、たまたま私の記事を読まれているのでしょうね。

 

私も断酒する前は、ネットで情報を集めていましたので、同じような感じでした。やはり他人の生々しい体験談のほうが、本や医学的な知識よりも、説得力のある場合がありますから。

 

ということで、追加の記事として、何故自分がお酒にはまってしまったのか、その理由を思い出して書いてみることにします。

 

といっても、自分の場合は、お酒を飲んでいた理由をつきつめて考えてみると、たったひとつだけなんですが。それは、

 

「嫌な気持ちから逃げたい」

 

もうこれだけです。

 

せっかく親に生んでもらって言うのもなんですが、生きるのは楽しいことだけではありません。むしろつらいこと、嫌な事の方が多いかも。毎日、気持ちが沈むこと、悲しいこと、腹が立つこと、寂しいこと、いろんなネガティブな気持ちを引き起こすことが、たくさん起こります。

 

でもそんな毎日は嫌なので、なんとか頑張って解決したり、忘れて思い出さないようにしたり、別のことで誤魔化したり、理屈で自分を納得させたりして、嫌な気分を無くそうとしてきました。

 

大人になると、便利な気分転換の方法が増えました。手っ取り早くて簡単な方法。それはお酒を飲むことです。

 

仕事で嫌な事があったとして、全て放り出して会社も辞めてしまえば、そのストレスは無くなりますが、仕事をどうするか、生活をどうしていくか、将来に対する不安など、新しいストレスが発生してしまいます。それらを解決するためには、いろいろ考えて行動しなければならず、お酒を飲んで寝て忘れるほうが手っ取り早い。

 

また、どうしても自分の気持ちを整理できないことがあったとします。好きな人との別れや、親しい人の裏切り。どう考えても、何をしても、気持ちが切り替わらず、暗い気持ちが続く。もうお酒を飲んで忘れるしかない。

 

私にとってだけでなく、お酒は昔から人間の苦しい気持ちを慰めてくれる存在でした。それは間違いないです。複雑な精神を持つ人間にとって、お酒は必要不可欠なものかもしれません。

 

私がお酒に頼った理由は、若い時は自分のコンプレックスや、人生に希望を持てなかったことに対する慰めでした。また中年になってからお酒の量が増えたのは、会社である役職について、自分でコントロールできないことについてストレスを感じる状況になったときでした。プライベートの人間関係で、いろいろ複雑な状況になってしまった時も、お酒に逃げました。自分が悪いのにもかかわらず、何もしないので、苦しい気持ちが続き、お酒で気をまぎらわせたのです。

 

どの状況も、目の前にある課題や問題を解決できず、そこから逃げるためにお酒を利用しました。とにかく飲んで忘れようとしました。去年からお酒をやめれたのは、そういう問題があまりなかったから、というのもあるかもしれません。

 

お酒を飲んでいない今の自分が、昔の自分に会って話ができるとしたら次のようなことを言うと思います。

 

「酒に逃げるな。酒は何も解決してくれない。

 

今の苦しみや問題を解決するのは、お前自身しかいないのだ。嫌だと思う気持ちを感じているのはお前だから、お前しか解決できない。誰も助けてはくれないのだ。

 

そりゃ、すぐには解決できないこともあるだろう。簡単ではないのもわかる。長い苦しみが続くかもしれん。

 

しかしな、お前より長く生きてきた俺が、ひとついいことを教えてやろう。

 

いつもお前の味方をしてくれているものがひとつある。

 

それは時間だ。時間を大切にして、小さくてもいいから前にすすめ。そうすれば時間は必ずお前に応えてくれる。いつか辛い状況から抜け出せるのだ。

 

しかし酒はお前の味方になってくれる時間を無駄に浪費してしまう。だから酒に頼ってはいけない。」

 

 

 

お酒を飲み過ぎている人は、お酒を飲まなければやってられない状況や理由があると思います。

 

でもお酒をやめようと断酒の情報をネットで読んだりしているのは、これでは何も変わらないし、解決できていない、お酒は自分にとって悪いと、考えはじめているからですよね。

 

それはもしかしたら、未来の自分が今の自分の心に話しかけてくれているせいかもしれませんよ。 

 

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