こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

病院へ行くときの病い

最近聞いた話ですが、ある救急センターの救急車の出動回数が、この2ヶ月で数分の一に減ったそうです。

 

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どういうことかというと、病院に行くと新型肺炎の患者がいるかもしれないので、怖がって救急車を呼ぶ人が減ったらしい、ということです。

 

今までは、ちょっと具合の悪いくらいの人が、救急車を呼んで病院に行くことが多かったということですね。そういう身勝手な人が、今は救急車の利用を自粛しているようです。なんか腹立たしい話ですね。多くの救急の病人は、救急車を使う必要がないということです。

 

でも確かに病気というのものは、自己申告しなければ、誰も助けてくれないし、治療もしてくれないものですよ。一人暮らしで、具合が悪くなって、突然不安になりパニックになるお年寄りも多いのかもしれません。でも、そんな状況で、病院へ行ったらコロナうつされるかもしれん、感染するのは怖いわ、病院へ行くのは我慢やな、という分別がはたらくのだったら、そもそも救急車を呼ばないでほしいですよね。

 

社会のシステムやインフラを支えているのは自分と同じ人間である、自分が利用することで本当に必要な人の邪魔になる、というようなことは考えてほしいものです。まあ、そもそもそんな配慮をする人は救急車をタクシー代りに呼ばないですけど。

 

 

話は変わりますが、最近ちょっとした手術をしました。

 

そんな大袈裟なものではなく、昔から後頭部にあった、小さいおできのようなものを、最近ネットで見つけた専門医に診てもらったら、すぐに麻酔をかけて切ってもらえたのです。

 

私の体から切り取った組織は、お医者さんが生体検査へ回してくれて、抜糸のときに、「脂肪みたいなもので、悪性ではなかったから」と教えてくれたのですが、悪性だったら、と少しだけ心配していたので、安堵しました。

 

その頭にあったしこりというものは、当たり前ですが、私しかその存在を知らなくて、何年も放置していたものです。専門医のところへ行かなかったら、たぶん死ぬまでそのままだったものです。そんな風に長年放っておいたのに、切ってもらって検査に回すといわれて、心配になったんですね。

 

具合が悪くても医者に行かずに、大変なことになったという話はよく聞きます。

 

最近そんな経験をしていたものですから、救急車の話を聞いたときに、憤慨すると同時に、でも病気というのは自分で言わない限り、診てもらえないからなあ、とも思いました。

 

たいしたことないのに大騒ぎして、医療機関や救急サービスに迷惑をかけるのは勿論いけないですし、かといって自分の具合の悪いのに軽くみたり、我慢して悪化させるのもダメです。

 

医者ではなくても、自分の体を大切にするのなら、多少なりとも体や健康に関する知識は、誰しもが身につけておく必要知識であると思います。昔と違ってインターネットで情報も得やすいので、気になったらまず自分で調べてみる、というのも良いと思います。