こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

BOSE のサウンドバーを購入して気づいたリモコンのデザイン

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最近体に不調を感じているため、休日は外をうろうろせずに、インドアで過ごすようにしています。4KのTVとUltra HDのブルーレイプレーヤーがあるので、いくつかUltra HDのソフトも買って、高画質のコンテンツを楽しんでいます。

 

画質が良いと、今度は音質に不満を持つようになりました。使っているTVは、LGの有機ELで、ものすごく薄型デザインのモデルなのですが、どうも音がこもっていて、人のセリフが聞き取りにくいのです。クリアスピーチモードとか、音声をクリアにする設定があるのですが、聞きやすくするためには、多少音量をあげる必要があり、夜はうるさいと感じるようになりました。

 

TVの内臓スピーカーに不満があるなら、外部スピーカーをつけるしかありません。TV用のサウンドバーといわれる、外付けスピーカーについていろいろ調べてみました。

 

コンパクトで音がいいものはないかと探していて見つけたのが、BOSEのSolo 5というサウンドバーです。値段も3万円以下とお手頃ですし、BOSE音質についてのレビューも悪くないので、買ってみました。

 

もともと大音量で迫力を出したいというのではなく、小さい音でクリアにしたい、という目的です。BOSEのコンパクトなタイプなら、期待を裏切らないのではと思いました。結果はもう大満足。さすがBOSEです。スピーカーなんてどれも同じやん、とはいえない音質です。小さい音量でも、セリフが聞き取りやすくなりました。

 

それほどオーディオに詳しいほうではありませんが、騒がしいお店で、よく音が通るスピーカーだな、と思ったらBOSEのスピーカーであることが多いので、BOSEブランドは信用しています。YAMAHAやSONY、ONKYOも悪くはありませんが、BOSEの音のクリアさは別次元のような気がします。

 

ただクラシック音楽はBOSEが良いとは思いません。リビングのオーディオはタンノイのスピーカーにしています。BOSEは音の深みがないのですね。たぶん聞きやすさというものを重視して、音のバランスを加工しているので、クラッシックの楽器の音だと不自然さがわかるのではないかと思います。

 

でもTVのサウンドバーや、車のオーディオシステムならBOSEのスピーカーはいい仕事をしますね。音質を加工していて聞きやすいです。この商品はもうだいぶ前に販売された商品なので、ネット上にレビューがたくさんありますから、私がいまさら詳しく説明する必要もないと思いますが、リモコンがよく出来ていたので、その感想を述べます。

 

このサウンドバーについているリモコンは、当然スピーカーを制御するものですが、テレビやBDプレーヤーの リモコンも登録できて、一台ですべてのAV機器を操作できるようになっているのです。すごく便利です。

 

LGのTVを使ったときにも思ったのですが、リモコンのUI設計に関しては、日本の製品は、アメリカや韓国、中国製品に負けているのではないかとよく思います。日本製も機能的に一応使えるようにはなっていますが、よく使うボタンが妙に小さかったり、どれもこれも同じ大きさのキーにしたり、あまり操作面で工夫されているように思えません。

 

これはリモコンのUI設計に、デザインリソースを割り当てていないか、開発の中でUI設計があまり重要視されていないか、どちらかだと思うのです。「ジャパンアズナンバーワン」とかいう本が売れていたときは、世界中に日本製品が輸出され、日本の家電製品は高品質で優秀だ、と海外からも評価され、我々日本人もそう思っていましたが、もう今はそうでないと感じます。というか、日本製品が優秀であるというのは品質面だけであり、新しいものを使いやすく設計するということは、アメリカ人のほうが長けているような気がします。

 

リテラシーの低い人に使いやすいもの、という設計基準がアメリカにはあって、日本人の開発者は、その基準がないのではないかと思うのです。あるいは目標設定と到達基準が曖昧なまま、リモコンの開発がされているのではと思います。

 

車の操作も最近は、ネットやスマホとの連携が普通になってきましたが、日本のメーカーは操作系のデザインが、欧州車よりも遅れています。日本のデザイナーは、日本製が優秀というのはもう幻想で、今は負けていると思ったほうがいいかもしれません。