こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

ロードスター談(2)2シーターの価値

オープンカーには、2人乗りで前部座席しかない車と、5人乗りで後部座席もある車があります。二人乗りの車を英語でTwo Seater Carといいます。

 


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2シーターオープンカーの座席の後ろ側部分は、折りたたんだトップ部を収納するスペースになっています。後部座席があるオープンカーは、トップ部がトランク部に収納される仕組みになっているので、トップを収納した場合、荷物はトランクに積めません。2シーターのロードスターは、トップを収納してもしなくても、トランクの収納能力が変わりません。

 

2人乗りと5人乗りの利用価値の差は明らかです。子供がいる夫婦でファミリーカーとして2シーターの車を買う人はいませんし、夫婦二人だとしても、やはり大は小を兼ねるので、2人乗りをわざわざ買う人は少ないでしょう。2シーターを買う人は、セカンドカーとして、あるいは普通車をすぐに借りられる状況にある人ではないかと思います。

 

私も空港に人をピックアップしに行くときや、外国人の知人を観光案内するときは車を借りています。車を借りれる環境がなくなったら、2シーターから5人乗りに車を買い変えるでしょう。バイクも持っているので、オープンカーは贅沢だと思っています。

 

2シーターは、普通は選ばない不便なクルマなのです。では2シーターのいいところってないのでしょうか。私の経験から、2シーターならでは価値について述べたいと思います。

 

 

エアコンの効きが良い

2シーター車の最大のメリットがこれです。室内空間が狭いので、エアコンがよくききます。炎天下に駐車して、車の中が熱気で大変な状態になっていたとしても、エアコンをつけるとあっという間に車内を冷やせます。なにしろ室内空間容積が普通の車の半分ですからね。

 

ガソリンスタンドでの窓拭きサービスでほとんどの窓を拭いてもらえる

2シーターなので普通のセダンよりも窓の枚数が少ないです。有人のスタンドでは窓拭きサービスがありますが、窓が少ないので、前ガラスと左右のガラスを拭いてもらったら、ほぼ窓拭きは完了です。たまに後ガラスを拭いてくれることがあります。窓ガラスの枚数が少ないだけ、という説もありますが。

 

 車の中がいつも清潔

車の中にコンビニ袋が散乱している人は、ワンボックスの大きい車に乗っている人が多いです。スペースがあるために、ゴミを放置してしまうのですね。ロードスターは狭い空間を有効活用しようという意識が強くなるので、ゴミがたまりません。掃除をするときも前席しかないので、作業もあっという間に終わります。貴重な人生の時間を節約できます。四畳半でも住み心地よく出来る人は2シーターを所有しても大丈夫です。

 

車内で仮眠をとれない

 シートを後ろに倒せないため、車で仮眠できません。したがって車中泊はもちろんできません。これは不便なようですが違います。仮眠できないので、ドライブ前には睡眠をしっかりとろう、PAで仮眠を取ろう、と眠気に対する管理意識が高くなります。そして車で寝る人は、よくエンジンをかけっぱなしにして寝てますが、そういう環境に悪い行為をしなくなります。

 

無駄な買い物をしない

家電量販店やホームセンター、コストコなどへ車で行くと、つい衝動買いやまとめ買いをしてしまいます。「台車お得¥4,980」など、つい余計なものを買ってしまう方にとっては、車載能力が低いという制約が、消費行動を抑制してくれます。

 

体臭に気をつけるようになる

空間が狭いため、口臭、体臭、おならの臭いが同乗者ににおいやすくなります。隣に女性を乗せた場合の自分の体臭を気にするようになります。口臭がしないか、おならが出ないか、加齢臭がしないか、汗臭くないか、普通の車に乗るよりも清潔な男になれるでしょう。 

 

下心を持たなくなる

車は密室です。密室で異性と二人きりになると邪な欲望で、つい変なことをしてしまうかもしれません。2シーターだと車で出来ることは限られますので、性欲が強く自制心の弱い方に、2シーターの車はぴったりです。もしセクハラで訴えられても、裁判において2シーターは有利になるのではないでしょうか。

 

 

以上2シーターの価値や利点についてまとめました。何もないかと思っていましたが、書いてみると意外にたくさんありました。購入するときの自己正当化の材料にしていただければ幸いです。