こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

孤独のグルメの楽しみ

私はよく外食をします。一人ご飯が多いです。バイクで走るときは一人なので、一人でのご飯はもう慣れたものです。どこへでも一人で入れます。一人で焼肉している人を見て信じれん!とか思ってた時期もありましたが、今はなんとも思いません。最近はお酒を飲まなくなったので、食べることを楽しんでいます。

 

でも若い頃は、食事に対してあまり関心がありませんでした、というかほとんど無関心。腹が膨れたらいい、とかなり無頓着でした。たぶん子供の頃に太っていたことへの反動だったと思います。旨いものに目がない人をみると、卑しい人間だなあ、と思ってました。太っている人なんか見たら、もうね、人間としてどうなのかな、とか。

 

そういう価値観だったので、食事なんて時間の無駄、必要な栄養は錠剤だったらいいのに、とか本気で思っていました。だからどこへ旅行に行っても、ファーストフード店でいいか、といい加減な食事をしていました。

 

そんな私も、食事に対する考え方が次第に変わりました。一食を大切にし、しっかり考えて食べるということは、食欲に卑しいということではなく、自分を愛し大事にする行為であると思えるようになりました。

 

だから松重豊さんの出演している孤独のグルメを見ていると、食への楽しみ方や、一人飯スタイルの参考になります。そう思う人が多いので、長いシリーズになっているんでしょうね。

 

一人飯は侘しいイメージがありますが、ふと飛び込んだ知らない店で、じっくりとメニューを見て注文したりするのは、なかなか楽しかったりするんですよ。

 

日本人は、若さ至上主義のようなところがありますが、歳をとるにつれてよかったと思えることの一つに食事の楽しみがあると思います。経済的に余裕ができると同時に、量ではなく質を考えるようになり、いろんなものを味わって味覚が発達しているので、食事の楽しみが若い時よりも奥深い気がします。

 

また知識や経験が増えると何事にも気後れすることが少なくなり、いろんなことに気持ちの余裕をもって対処できるようになりました。変な気後れなどせず、会話や食事の本質的な内容に集中できるようになります。

 

初見の店に飛び込むことも多いのですが、期待できそうもない構えの店が意外と専門性が高かったり、リーズナブルだったりすると嬉しいですね。

 

ただし、年をとると燃費が良くなりすぎて必要なカロリーが少なくなります。体重計が気になりますので、カロリーをエネルギーにガンガン変換できる若さはやはり懐かしいです。