こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

龍安寺の鏡容池と石庭

鞍馬寺に行ったついでに、久しぶりに龍安寺に行きました。

 

 

龍安寺は石庭で有名なお寺です。長らく行ってなかったので、久しぶりに石庭を見たくなりました。バイクはお寺の駐車場に無料で停めれます。駐車料金が無料だと、好感度がすごく上がります。

 

f:id:toshihiko-w:20190623202758j:plain

 

やはり石庭目当ての外国人観光客が多いですね。北の端にあるので、金閣寺へ行く流れで訪れる場所のような気がします。この日も外国人が多くて、英語、中国語、スペイン語など、いろんな国の言葉が聞こえました。

 

f:id:toshihiko-w:20190623202821j:plain

 

境内には大きな池、鏡容池があり、周囲を一周できます。この池もお寺の重要な観光の目玉、というか、昔は石庭よりも有名だったとか。貴族が船を浮かべて遊んでいたらしいです。田舎にあるため池なんかとは一線を画す雅な池です。季節によって異なる表情を見せてくれます。やはり紅葉の季節が一番人気でしょうけど、私は春や夏の緑も植物の生命力を感じるので好きですね。

 

かなり大きな池です。山から流れてきた水がここに溜まって、水路で南の桂川と繋がっています。池の近くには入れませんが、いろんな生物が住んでいそうです。

 

f:id:toshihiko-w:20190623202852j:plain

 

池の北側にある、石庭のある建物に抜ける小道です。

f:id:toshihiko-w:20190623202915j:plain

 

石段があります。自然と建築が一体化してる景観が日本のいいところですね。こういう景色が好きです。この辺りは苔が綺麗です。竹の柵もいいですね。

f:id:toshihiko-w:20190623202935j:plain

 

石庭への入り口。ここで入場料のチケットを渡します。

f:id:toshihiko-w:20190623202955j:plain

 

古い木造の建築に入ると少しほっとします。

f:id:toshihiko-w:20190623203014j:plain

 

目的の石庭に到着です。来る度に「あ、こんなに狭かったんだ」と思います。小学校の25メートルプールくらいの大きさです。前回来たのは15年前くらいでした。観光客の皆さんが縁側に座って庭を眺めています。私もしばらく座って、石庭を眺めました。この石庭の設計に関しては、いろんな解説の文章がありますが、理屈よりこの空間から感じるものが大切だと思います。勉強じゃないんですから、解説を覚えるよりも何かを感じましょう。

 

f:id:toshihiko-w:20190623203041j:plain

f:id:toshihiko-w:20190623203100j:plain

しかしなんともいえない哲学的なものを感じる空間ですね。美しいです。誰がつくったのか、諸説あるらしいですが、これほど後世で評価されるようになるとは、その人は想像もしてなかったでしょう。

 

f:id:toshihiko-w:20190623203117j:plain

この石庭は京都の持つ精神性の象徴のひとつです。つくったのは禅僧でしょうか。素晴らしい感性です。この庭は、紅葉の季節よりも新緑のほうが似合うと思うのですが、秋に来たことはありません。

 

f:id:toshihiko-w:20190623203134j:plain

 

f:id:toshihiko-w:20190623203154j:plain

和室には入れません。見るだけです。こういうところに泊まって一週間くらい過ごしたいですね。古い日本家屋の旅館に泊まりに行きたくなりました。

 

f:id:toshihiko-w:20190623203229j:plain

 

久しぶりに龍安寺に行ってよかったです。

 

私は商売気の強い京都よりも、素朴な奈良のほうが好きなんですが、こういう場所に来ると、やはり洗練されているのは京都だなあ、とあらためて感じます。昔の人が作ったものを、現代人の我々が気持ちよく鑑賞するためには、継続して手間をかけて管理しなくてはいけません。このお寺は庭から何から、管理されている方の仕事のレベルが高くて、とても感心します。

 

いつでも来れる距離にいるのだから、別の季節にもまた来てみようと思いました。関西に住んでるメリットですね。