鞍馬寺に行ったついでに、久しぶりに龍安寺に行きました。
龍安寺は石庭で有名なお寺です。長らく行ってなかったので、久しぶりに石庭を見たくなりました。バイクはお寺の駐車場に無料で停めれます。駐車料金が無料だと、好感度がすごく上がります。
やはり石庭目当ての外国人観光客が多いですね。北の端にあるので、金閣寺へ行く流れで訪れる場所のような気がします。この日も外国人が多くて、英語、中国語、スペイン語など、いろんな国の言葉が聞こえました。
境内には大きな池、鏡容池があり、周囲を一周できます。この池もお寺の重要な観光の目玉、というか、昔は石庭よりも有名だったとか。貴族が船を浮かべて遊んでいたらしいです。田舎にあるため池なんかとは一線を画す雅な池です。季節によって異なる表情を見せてくれます。やはり紅葉の季節が一番人気でしょうけど、私は春や夏の緑も植物の生命力を感じるので好きですね。
かなり大きな池です。山から流れてきた水がここに溜まって、水路で南の桂川と繋がっています。池の近くには入れませんが、いろんな生物が住んでいそうです。
池の北側にある、石庭のある建物に抜ける小道です。
石段があります。自然と建築が一体化してる景観が日本のいいところですね。こういう景色が好きです。この辺りは苔が綺麗です。竹の柵もいいですね。
石庭への入り口。ここで入場料のチケットを渡します。
古い木造の建築に入ると少しほっとします。
目的の石庭に到着です。来る度に「あ、こんなに狭かったんだ」と思います。小学校の25メートルプールくらいの大きさです。前回来たのは15年前くらいでした。観光客の皆さんが縁側に座って庭を眺めています。私もしばらく座って、石庭を眺めました。この石庭の設計に関しては、いろんな解説の文章がありますが、理屈よりこの空間から感じるものが大切だと思います。勉強じゃないんですから、解説を覚えるよりも何かを感じましょう。
しかしなんともいえない哲学的なものを感じる空間ですね。美しいです。誰がつくったのか、諸説あるらしいですが、これほど後世で評価されるようになるとは、その人は想像もしてなかったでしょう。
この石庭は京都の持つ精神性の象徴のひとつです。つくったのは禅僧でしょうか。素晴らしい感性です。この庭は、紅葉の季節よりも新緑のほうが似合うと思うのですが、秋に来たことはありません。
和室には入れません。見るだけです。こういうところに泊まって一週間くらい過ごしたいですね。古い日本家屋の旅館に泊まりに行きたくなりました。
久しぶりに龍安寺に行ってよかったです。
私は商売気の強い京都よりも、素朴な奈良のほうが好きなんですが、こういう場所に来ると、やはり洗練されているのは京都だなあ、とあらためて感じます。昔の人が作ったものを、現代人の我々が気持ちよく鑑賞するためには、継続して手間をかけて管理しなくてはいけません。このお寺は庭から何から、管理されている方の仕事のレベルが高くて、とても感心します。
いつでも来れる距離にいるのだから、別の季節にもまた来てみようと思いました。関西に住んでるメリットですね。