こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

ストレス耐性について

吹田の交番襲撃の犯人が逮捕されました。取り調べと裁判で、動機などが明らかにされると思います。報道による経歴や発言などからすると、心身症を患っていたような印象ですね。 襲われた警官の方は、まだ意識が回復されていないとのことですが、これだけのことをしておいて、犯人が万が一心身症で無罪にでもなったら、被害者と被害者のご家族にとってはやりきれないです。

 

警官が襲われ銃が強奪される事件が続いています。奪われにくいホルスターがどのようなものか知りませんが、そもそも一人勤務の交番では、銃を携帯するのはやめて、金庫に入れるルールにしたらいいのではないかと思います。

 

犯罪者に対し銃を持つことで威嚇できたり優位にたてるのは、距離が離れた場合の状況です。交番のような狭い空間で、刃物を持った暴漢に急に襲われた場合、ホルスターに入った拳銃や警棒は咄嗟に出して使えません。まだ催涙ガスのほうが役に立ちます。警官を襲うのは拳銃のためなので、交番内の勤務では、金庫にしまっておいて、外を巡回するときに携行したらいいと思います。

 

今回の事件の犯人は、関西テレビの幹部の息子のようですね。裕福な家庭で大学まで出させてもらっていたのに、どこで彼の人生の歯車が狂ってしまったのでしょう。社会不適合者になって、その鬱憤をはらすために反抗に及んだのでしょうか。もともと自衛官であったと報道もあります。銃を入手し何をしたかったのかわかりませんが、他者を支配する力を手に入れたかったのでしょうか。

 

 

 

犯人とは関係のない話ですが、人の社会的な成功には、ストレスへの耐性というものが大きく影響していると思います。

 

f:id:toshihiko-w:20190618191906j:plain

ストレスへの耐性は、子供の頃から個人差があって、ストレスに強い人は、自分の欲望を抑えて勉強やスポーツへの取り組みに集中することができるので、それが優秀な学業成績や高い身体的能力となり、他者より能力が高いという優越感や自己肯定感が、さらに努力を重ねるというポジティブスパイラルをつくっているのではないかと思います。

 

対して、ストレスに弱い子供は、努力や集中力が続かず、やらないといけないことから逃げて、当然いい結果が出ないために、さらに現実から逃避して、ますます努力しない。勉強もスポーツも中途半端で、劣等感と自己否定の負のスパイラルに陥ってしまう。

 

そういう子供のときの素養の違いが、学校での勉強、ひいては卒業してからの人生に大きく影響しているのではないかと思います。後天的な能力の差というものは、主にストレスへ耐性の差によって生じるのではないかと。

 

ではそのストレス耐性が何か、ということですが、私は精神的なものというより、脳内物質という身体的なもの、脳に影響を与える物質量の差であると考えています。そして、その物質をつくるのは、遺伝的なものもありますが、栄養摂取量の差によるものではないかと思うのです。

 

そういう視点でみると、なんとなく、赤ちゃん時代の母乳を与えてもらえる期間が、その人の人生にかなり影響しているのではないかと思います。心身ともに健康な母親から、たっぷりのセロトニンが入った母乳を与えられた子供は、ストレスやアレルギーへの耐性をもった子供として成長し、様々なことに対して積極的になる。母乳を与えられなかった子供や、セロトニンの少ない母乳で育った子供は、どこか神経に不安を抱えた子供として成長し、消極的な子供になるのではないだろうか、と思います。

 

こんなことを言うのは、人生うまくいかないのは、母親が母乳で育てなかったせいで、親の栄養管理が悪かったせいだ、と言ってるわけではありません。

 

人生をうまく生きていくためには、ストレス耐性が重要であり、そのストレス耐性は身体的なものに影響される、ということを人は知っておくべきで、自分で自分を管理できる年齢になれば、それは自己責任であると言いたいのです。

 

私も鬱の経験があります。突然不安になったり、気が弱くなったり、泣きそうになったり、死にたくなったり。その時に自分の精神が、何故これほどに不安定になるのか、とにかくいろいろな文献を読んで調べると、脳内物質であるセロトニン不足のせいであることを知りました。

 

薬に頼るのは嫌だったので、セロトニン回復に効果があるといわれることをいろいろ試してみました。ミルクを温めて飲む、(赤ちゃんがギャーギャー泣いているときにストレスいっぱいのときに、母乳を飲むとストレスが軽減されるのと同じ。)ランニングや自転車などの有酸素運動、日なたぼっこ、森林浴。ビタミン類をしっかりとる、栄養のバランスを考えた食事をゆっくり食べる、などなど。

 

そういうことで、気持ちがだいぶ穏やかになりました。

 

逆効果だったのは、酒を飲むこと、昼間に寝て夜起きてネットやビデオやゲームをすること、カップラーメンなどのジャンクフード麺類ばかりを食べて、タバコを吸う。 そんな生活では、精神状態は良くはなりませんでした。かえって悪化したように思います。

 

そういう経験もあって、ストレスに強い人間と、弱い人間の差は、脳内物質の出方の違いなんだろうと思うようになりました。「健全な精神は~」というやつですね。精神の不調の原因は、心の問題ではなく、心の器である肉体のほうにあるのだということです。

 

そして精神的な不調は、身体的なアプローチによって改善されるものであり、もともとストレスに強い素養を持っていたとしても、不健康な生活をしていれば悪くなる。継続的に意識してメンテナンスする必要があるということです。

 

もし人生がうまくいってないなあ、と感じるなら、まず見直すべきなのは食生活や生活習慣。心が疲れたなら体にいいことをしよう、というのが私の持論です。