SCR950の純正タイヤは、オフロードのブロックタイヤを、少しロードスポーツ用にアレンジしたようなパターンになっています。
前輪は、ブリヂストン:TRAIL WING TW101【100/90-19 57HW】
トレイルウイング タイヤです。
後輪はブリヂストン:TRAIL WING TW152【140/80R17 69H W】
トレイルウイング タイヤです。
前後あわせて3万円ちょっとくらいの価格です。
写真の通り、ややオフロードよりのロードスポーツタイヤです。溝が浅いロードスポーツタイヤに比べて、ダートな路面になっても走れることがメリットです。
舗装されていない道路を走ってみると、ロードスポーツタイヤとの違いがわかります。オフロード専用まではいきませんが、砂で滑る感じも少なくて、地面をしっかりタイヤがとらえている感じはあります。アスファルトにおいても確かなグリップ感はあり、オフロード、オンロードのいいとこどりのタイヤになっていると思います。
このタイヤは、SCR950をスクランブラーとして位置づける重要なパーツです。SCR950はスクランブラーといってますが、サスペンション、地面とフレームとの距離、ベルトドライブ、ハンドル角など、全体的にはオフロードよりもクルーザーに近い仕様になってます。タイヤのブロックパターン、広幅ハンドル、高めのシートの三点のみが、スクランブラーっぽく演出している要素といってもいいかもしれません。
しかし、このタイヤは、いいところだけではなく、ちょっと困ったこともあるんです。それは、山間部にある縦筋溝の道路です。
縦筋溝道路の専門用語がいつも覚えられないのですが、名前は「グルービング加工路面」というらしいです。
↑こういう溝の模様の道路です。
グルービング加工路面の効能は、山間部などで冬に凍結しやすい道路の凍結防止と、スリップ防止とされています。路面が濡れたあとに、道路が凍ってることありますよね。この溝があると凍結しにくいらしいです。また車のタイヤの横滑りがしにくいのもメリット。
また、バイクのタイヤでは、路面との接触面積が減るので、ローリング族対策でも使われているようです。アップダウンの激しい急カーブの坂道に使われていることが多いです。
SCR950でこの道路を走ると、タイヤがアスファルトを捉えている感覚が少なくなって、なんかツルツルして、不安定な感覚になります。
溝の幅は1センチくらいあって、その分タイヤのグリップ力が少なくなりますし、またSCR950のタイヤもブロックになっていて溝が太いため、さらに設置面積が減るのです。
私は下りのカーブを曲がるのが苦手なのですが、グルービング加工してある道路での下りのカーブは、ほんと最悪です。かなりスピード落として走りますが、後ろから車がきてると焦ります。
まだ滑って転んだことはありませんが、他の人は大丈夫なのかな。
と思ってネットで検索すると、グルービング加工路面に対する二輪ライダーの評判はかなり悪いようです。
ほぼ直線の新御堂筋にも、一部加工があり、走ると一瞬不安な気持ちになります。ロードスポーツのタイヤに変えると、もしかしたらグリップ力があがるのかもしれませんが、スクランブラーの特徴がなくなってしまうので、次のタイヤも純正と同じにものにすると思います。