こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

革ジャンと雨とみたらし団子

ようやく秋らしくなってきました。

 

今年の夏は、ほんとうに長かったですね。でもさすがに11月も後半になると、最高気温が20℃以下になる日が多くなってきました。そろそろ山の紅葉も多くなってきたのではないかと気になりましたので、北摂方面をバイクで走ってみました。

濃い緑色は随分と少なくなっていて、黄色や紅色が増えていました。綺麗な色になってる紅葉もちらほら見えます。本格的な紅葉を楽しむには、あと1~2週間ほど待った方がいい感じですね。

 

家を出るときは、肌寒い感じは全くありませんでしたが、山に入ると空気がひんやりとしています。この日は久しぶりに革ジャンを着て走りました。もしかして、革ジャンでも寒いかもしれない、と不安でしたので、リネンのシャツをバッグに入れていましたが正解。寒いので途中で着こむことにしました。

 

革ジャンの下に、シャツを一枚着るのと着ないのでは、体感温度がだいぶ変わります。私は、季節の変わり目での服装は、何度も失敗していますが、この日は用意周到。同じ失敗は繰り返さないのだよ。ふふふ。

 

と、悦に入りながら走っていると、突然雨が降り出しました。「あー、雨具忘れた!」バッグに雨具を入れてませんでした。

 

少し怪しい曇り空でしたが、天気予報をみると、傘マークがなかったので、降らないものだと安心して、持ってきていなかったのです。

 

「山の天気だから通り雨かな?すぐに止むだろう」と、そのまま走り続けていると、次第に本降りになってきました。バッグ用のレインカバーは、革のサドルバッグが濡れるのが嫌で、いつもバイクに積んでいましたので、バッグには装着しました。しかし、着ている革ジャンと革ブーツは、濡れていくばかりです。だんだんと重くなってきました。

 

とにかくどこかで雨宿りしようと、屋根のある場所を考えます。数キロ先に道の駅があるので、気持ち急いで、でもカーブでスピードを出さずにバイクを走らせました。雨がさらに強くなってきました。空を見ると、遠くのほうには明るい空も見えるのですが、私の走っている場所は雨がひどくなるばかり。雨雲の移動と同じ方向に走っているのかしら。

 

やっと道の駅に辿り着いて、バイクを停めて、屋根のある売り場で革ジャンを脱ぐと、ぐっしょり重くなってます。茶色の革ブーツも、たっぷり水分を吸って、色が濃くなっていました。タオルもハンカチも雑巾も持っていませんでしたので、せっかくの革の装備を痛めてしまったことで、ちょっと惨めな気分になりました。

 

とりあえず暖かい飲み物を飲もうと、自動販売機でコーヒーを買いました。

 

コーヒーを飲んでいると、どこからか甘辛い匂いが漂ってきました。匂いの方角を見ると、みたらし団子を売ってました。私はみたらし団子は基本食べません。炭水化物の塊というイメージがあるからです。ファミチキ派です。でも、団子が美味しそうに焼かれていましたし、ファミチキも売ってないので、買って食べてみました。「美味い!」暖かくて、やわらかくて、甘くて、気もちがほっこりしました。

 

昔の旅人も、突然雨に降られて、こんな風に休憩所の団子とお茶でほっこりしていたのかな、なんて考えました。(当然コーヒーはなかったけど)スマホでみたらし団子を調べてみると、漢字では「御手洗団子」と書くんですね。「おてあらい」と同じ字です。もともとは醤油につけるだけだったのが、砂糖と葛粉をつけて大ヒットしたそうです。

 

そういえば、いつも使っている阪急十三の駅構内でも、みたらし団子を売っている老舗の出店があります。今どき、みたらし団子なんて買う人いるのかな、と見ていると、若い人からお年寄りまで、結構買っている人いるんですよね。「今後買って食べてみようかな」とか考えて、みたらし団子について調べていると、いつの間にか雨が上がっていました。

 

早く帰って革ジャンの手入れをしようと、家路を急いだのでした。

 

教訓:秋のツーリングで革ジャンを着るときは必ず雨具用意!