こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

ひさびさのインドア休日

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週末は天気も悪かったし、気分も落ち込んでいたので、外出せずに、ずっと家にいてオンデマンドのアニメを見たり、映画を観たりしていました。車もバイクも乗る気がしなくて、外にも出たくない気分だったのです。

 

気分が落ち込んでいたのは、ここしばらく仕事が行き詰まっていたのもありますが、もしかしたら、二ヶ月ほど断酒していたのに、久しぶりにお酒を飲んでしまったせいかもしれません。しかも二日連続で飲んじゃいました。何か反動みたいなものがあったのかも。

 

でも昔は、引きこもってレンタルビデオを観たり、本を読んだり、というインドア中心の休日が、私にとっては当たり前だったのです。

 

人生は短く、得られる知識や経験には限りがあるので、本や映画を通じ、いろんな価値観や考え方を学び、感性や知識を豊かにすることは、意味のあることだと若い頃は考えていました。本も読むほうでした。しかしだからといって作家業でもない人が、映画や小説に浸って一生を過ごすのは、空しい行為だと思うようになりました。しょせん映画や小説は、誰かが考えたフィクションや、他人の人生経験などを追体験するという行為で、一般人にとっては娯楽であり消耗品です。楽をして得たものは記憶にもたいして残らず、自分自身を構成する血や肉になりません。本や映画ばかりの人は、自分の人生から、どこか逃避しているような気がします。

 

社会人をこつこつ十数年やってると、少しずつ収入も増えてきたので、欲しかった車やバイクを買って、休日は外に出るようになりました。自分の行動範囲が広がるので、自分だけの経験が増えました。交際範囲も広がったので、自分にとって良かったと思います。

 

しかしたまに、暗い内向きなネガティブモードに入って、外に出る気がなくなることがあります。その理由は自分でもわかっています。仕事やプライベートで問題を抱えていたり、先が見えなかったり、どうしていいのか悩んでいたりしているときです。

 

そういう悩みを分類すると、

 

A.自分で解決できる悩みなのに、行動せずに放置して気分を暗くしている

B.どうやっても解決できない問題なのに、いつまでも気にしている

 

の2種類のパターンです。

 

Aの場合は、一生懸命考えて行動すれば現状を打破できるのに、行動を先延ばしにして、問題から逃避している状態です。それをわかっているから気分が暗くなるのです。仕事が残ってるのに酒を飲んで寝てしまったり、映画を観にいったりとか。結局自分自身の精神的な弱さから生じている状態です。

 

Bの場合は、絶対に解決できないことについて悩んでいる状態です。考えても方法が見つからないこともわかっているのに思い悩む状態です。例えば昔のことを悔やんだりすること。もう一度あの時に戻れればとか、自分が人にしてしまったことに対する後悔とか、失ってしまった大切なこととか。そのような類のものです。どうしようもないことに無駄に悩んでいることはわかっているのですが、時々過去を思い出しては落ち込んでしまいます。

 

どちらの状態も情けなくてダメな自分が原因です。落ち込む原因を自分でつくってるのです。世の中には、自分以外の要因で、つらい毎日を送りながら頑張っている人はたくさんいます。そういう人と比べると、私の落ち込みの内容は、甘えでしかありません。

 

確かに本や映画だけの人生より、悩むことがあるほうが、私にとっては人生の意味があります。悩まない人生や傷つかない人生というのは、味気ないものです。しかしそんな風に考えているから、いつまでも過去で悩むのです。

 

よし、明日はもう少し頑張ってみましょう。

 

で、引きこもって何を観てたかというと、アマゾン・プライムで「ゴールデンカムイ」のアニメを全話まとめて観てました。

 

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面白いアニメですね。こんな漫画があるのは知りませんでした。普段、漫画雑誌なんて読みませんから、最近はアニメを観て、漫画を知るパターンが多くなりましたね。

 

この漫画は2014年から週刊ヤングジャンプで連載してたんですね。そういえばヤングジャンプは、昔は発売日に駅の売店で買って、通勤電車の中で読んでました。最近はコンビニで立ち読みもしないです。スマホが普及してから、電車の中で雑誌読む人いなくなりました。私もその一人です。

 

「ゴールデンカムイ」は、明治時代末期、日露戦争が終わった頃の、北海道周辺を舞台とした、金塊をめぐる男たちの争いの話です。基本は、血なまぐさいハードボイルドのストーリー展開ですが、アイヌの女の子の存在や、狩猟やグルメ、コミカルな話もあって、奥深い作品になっています。

 

私は熊谷達也の小説が好きなんです。東北のマタギと熊との対決の話で、厳しい自然の中で行き残る男の世界が描かれていて、すごく好きなんです。「ゴールデンカムイ」と共通するものあります。軍関係の話だったら、船戸与一の満州国演義シリーズとかもいいです。

 

ゴールデンカムイには、歴史ロマン的な要素、北海道の厳しい自然のなかでどう生き残るか、というサバイバル知識、アイヌ料理のグルメネタ、日本軍の話など、いろんなネタがてんこ盛りで、とても楽しめました。