こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

キー抜き忘れやっちゃいました

久々にあかんやつをやってしまいました。

 

バイクのキーの抜き忘れです。

 

3連休の二日目の朝にバイクで美容室へ行ったんです。毎度お世話になってる美容室は、自宅から離れたところにあって、いつも車かバイクで行ってます。今日は台風も過ぎたので、髪を切ってからバイクで奈良へ出かけようと思っていました。

 

髪を切り終わり、美容室を出てバイクを停めた場所へ戻るとき、ポケットにバイクのキーが無いことに気づきました。

 

「キー抜き忘れた!」

 

慌ててバイクのところに走りました。二時間たっていますので慌てても仕方がないのですが。盗まれてたら大変やん、と最悪のことも考えました。幸いなことにバイクは無事にその場にありました。キーも差したままです。キーはOFFになってました。

 

「よかった~」と思ってエンジンをかけようとすると、セルは弱々しく回って、エンジンがかかりません。ライトを見ると点いていないので、バッテリーがあがっています。たぶんエンジンをセルスイッチで切ったあとに、キーをONのままバイクを離れてしまったようです。隣にバイクを停めた人が気づいてOFFに回してくれたのでしょう。

 

エンジンがかからないのは困りましたが、バイクが盗まれなかったことが何よりでした。朝早いと悪い人はいないですね。またキー差しっぱなしの大型バイク見つけても、乗っていける人も多くはありません。

 

朝から失敗しました。昨日遅くまで映画を観ていたのもあって、朝は頭がボーっとしてたんです。もっと寝ていたかったのですが、美容室を予約してたので、頑張って7時に起きました。そしてバイクで走っている間に、便意を催し、停めた時はトイレに行くことしか考えてませんでした。

 

キーの抜き忘れは、バイク人生の中で三度目になります。一度目は知人に車を借りに行って、戻ってきてみたら、バイクにキーを差しっぱなし。このときはJAFを呼んで、バッテリーを充電してもらいました。二度目は、難波で映画を観に行ったときに駐車場でキー差しっぱなし。難波は治安悪いのですが、バイク専用駐車場に停めていたおかげで盗まれませんでした。この時は電車で家へ戻り、予備のバッテリーを持って引き返して、夜中の駐車場で懐中電灯でバッテリーを交換しました。

 

さて、久しぶりのバイクトラブルです。今日はどうしたものか、と考えました。まだ午前中で、用事は特にありません。とにかく落ち着いて対処を考えなければいけません。最も労力が少ない方法で何とかしなければ。

 

場所は天神橋6丁目の交差点近くです。SCR950のバッテリー交換は一度もしたことありません。自宅にバッテリーの予備は一つありますが、CB400用のものです。

 

まずスマホで、すぐ近所にバイク屋はないか調べました。ありません。次にガソリンスタンドを探しました。300m離れた場所にエネオスがあります。よし、スタンドへ行けば工具もあるし、充電できる。今日は営業していることを確認してから、バイクを押してそこまで行くことにしました。

 

SCR950を押して歩くのも初めてです。250kgありますから、普段は倒さないように、またがって両足をついて動かしていました。300mをまたがって動かすのは無理なので、ハンドルを持ってバイクを押さなければいけません。不安でしたが、やってみるとなんとかいけました。デカいバイクでもなんとか動かせるものです。

 

5分くらいで着きました。ガソリンスタンドの中に入れて、スタンドのお兄さんにバッテリーがあがったことを伝えました。しかしバイクの場合は、車と違って、スタンドのお兄さんにまかせるわけにはいきません。

バッテリーのケーブルをつなぐための、バッテリー端子は自分で露出させなければいけません。

 

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バッテリーの位置は、シートの下、サイドカバーの中にあることだけは知ってました。とりあえずサイドカバーを両方外してみました。サイドカバーはコインでネジを回せるようになっていて、ETCカードを入れていますので、開けたことはあります。

 

サイドカバーを外すと、左側はキーで開くインナーカバーがついていました。それを外すと工具入れが出てきました。それだけではアクセスできません。

 

シートを外す必要もあります。SCRのシートは、サイドカバーを開けたところに六角ボルトで固定してあります。付属の車載工具には、それを外す工具は入っていません。スタンドの工具を貸してもらいました。それから、バッテリー上のカバー、右側のカバーを外すとやっとバッテリーが露出しました。かなりめんどくさい構造ですね。

 

写真を撮る気持ちの余裕がなかったので、参考写真を載せれませんが、いつかアップしなおします。

 

やっと端子が見えると、バッテリーは外さずにケーブルの端子を繋げました。電気を通してもすぐにはエンジンはかかりません。車同士のバッテリー直結の経験ありますが、バッテリーがあがると、しばらく充電しないと電圧が足りません。5分くらい充電してから、セルボタンを押すと無事エンジンがかかりました。ほっとしました。これで動かせます。

 

お兄さんに手間賃を払おうとしましたが、たいしたことしていないので、お金はいりませんと言われました。天六のENEOSさんです。お世話になりました。とても助かりました。ありがとうございます。今度ガソリンを入れに行きます。

 

さて、とりあえずバイクは動きました。経験上一度あがったバッテリーを乗って充電したとしても、必要な電圧が出なくなります。

 

鉛蓄電池は放電しきると、負極板表面に硫酸鉛の硬い結晶が生じるサルフェーション(白色硫酸鉛化)と呼ばれる現象が発生しやすくなるからです。鉛蓄電池では電極の表面積を広げるために表面が粒状となっていますが、サルフェーションにより硫酸鉛が表面に付着して表面積が低下し起電力が低下してしまうのです。硫酸鉛の結晶は溶解度が低くて、一度析出すると充放電のサイクルに戻ることができません。

(Wikipediaより)

 

もう新品に交換するしかありません。どうせ交換するので、インナーカバー類は外したまま、バッグに入れて、いつもお世話になってる自宅近くのバイクショップへ向かうことにしました。

 

バイクショップは開いてました。本当は昨日から社員旅行で、一週間店を閉める予定だったそうですが、台風のため中止になったので、お店を開けていたとのこと。バッテリー交換を依頼し、バイクを預けて歩いて帰宅しました。

 

お昼ご飯を途中で買って帰宅すると、まだ午後1時でしたが、外に出かける気力が完全になくなりました。食事をしてから眠たくなったので、ベッドにもぐりこんで、そのまま夕方まで寝てしまいました。バイクに乗ってはいけない日だったのかもしれません。

 

SCR950 のバッテリーについて勉強になった日でした。

 

ライダーの皆さん、キーの抜き忘れにはくれぐれもご用心を。