こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

雨の日のバイク

f:id:toshihiko-w:20190704130744j:plain

近畿は先週から梅雨に入りました。令和最初の梅雨入りは例年に比べて2週間ほど遅かったですね。

 

すごい豪雨は別ですけど、雨は嫌いではありません。排気ガスで汚れた都会の街を、雨は綺麗に洗い流してくれるような気がします。都会から離れた自然の多い場所で降る雨も好きです。植物が空の恵みを受け止めているように感じます。

 

しかし休日の雨は、バイクに乗れないので、少し残念な気持ちになります。雨が降るとバイクに乗らない、というのは私が自分で決めているルールなので、乗ろうと思えば乗れるのですが、雨の日のバイクはやはり危ないので、基本的に乗らないようにしています。

 

学生の頃にバイクに乗っていて、雨の日に転んだ経験があります。信号の停止線前でした。交差点に侵入する前に、信号が赤に変わったので慌ててブレーキをかけてしまいました。タイヤがロックし滑って、バランスを崩して転倒。バイクと一緒に雨の中を、交差点の中まで滑っていきました。幸い怪我もせず、バイクも傷が入ったくらいでしたが、車が走ってきていたら轢かれていたでしょう。後で考えるとぞっとしました。

 

この転倒がトラウマになっていて、大型二輪免許の実技試験のとき、雨が原因で不合格になったことがありました。試験の日に雨が降っていて路面が濡れていました。スピード出して止まる急制動試験でスリップしそうな気がして、ブレーキレバーを握るのに少しビビッてしまって、停止線をオーバーしてしまったのです。

 

雨はとにかく安全性を低下させます。ヘルメットのシールドは見えにくくなりますし、タイヤの路面へのグリップ力もなくなります。マンホールのフタや、白線などもスリップしやすくなります。雨の中を走っている間はいつもより緊張しますので、バイクを楽しむ余裕があまりありません。

  

それらの理由から、雨の日にはバイクに乗りたくないので、バイクを買ってからは、天気予報をコマメにチェックするようになりました。天気予報の信頼性は8割くらいはあるのかな。雨の予想が外れることはあまりありません。これからAIとか画像分析とか技術が進んで、ますます天気予報の精度が向上するのではないかと思います。

 

でもいくら天気予報で雨の日を避けていても、ツーリング先で天候が変わることもあります。特に山の天気は変わりやすいです。走っていると、突然雨雲の下に入ってしまって、雨に降られてしまうことがあります。どこかで雨宿りするか、そのまま走るか、状況に応じて判断しますが、革ジャンを着ていて雨具がないときは最悪です。お気に入りの革ジャンが雨に濡れるとテンション下がります。

 

雨に濡れた革ジャンの手入れは、丁寧にしないとカビが生えます。家に帰ったらタオルで水気をとって、風通しのいいところで日陰干し。2~3日して乾いたら、皮革用のオイルを塗って、一週間くらいはクローゼットに入れなければ大丈夫ですけど。

 

私のような週末ライダーは、雨が嫌いな人は多いような気がします。何度も週末の雨が続いた後、久しぶりの天気のいい日は、ツーリングライダーが普段より多いですから。やっとバイクに乗れるってみんな出てきたんやなあ、と思います。