こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

SCR950というバイク(1)

関西在住の”こばると”です。ブログをはじめました。バイクやクルマで休みの日に訪れた場所のことなどを書き綴っていきたいと思います。

 

最初に、今乗っているヤマハのSCR950というバイクを紹介をします。こいつをなぜ休日の相棒に選んだのか、どういうところが気に入ってるかを複数の記事にわけてお伝えします。

 

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SCR950と私

世の中にはいろんなタイプのバイクがありますよね。どのバイクにも、それぞれ特徴や魅力があります。人によって好きな音楽が違うように、いいバイクであるかどうかは、乗り手の乗り方や使い方によって変わります。そういう意味で、私にとってSCR950はよいバイクです。

 

そしてそれを説明するために、SCR950へ乗り換える前に乗っていた、CB400SBの話からしたいと思います。

 

CB400SBは10年近く乗っていました。乗り始めたのは社会人になってからです。CB400SBを購入したとき、普通二輪のモデルが少なくて、選択肢があまりありませんでした。大型二輪免許が教習所で取得できるようになって、大型二輪が主流になったことと、環境規制のせいで、普通二輪の車種がちょうど減っていた頃でした。

 

学生時代に中古バイクに乗っていて、故障などで苦労したこともあったので、品質、性能で安心できるホンダのCB400、高速も走るからボルドールにしとこう、というような考えで、CB400SBを購入したのです。

 

 

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旧愛車のCB400SB

CB400SBは、400cc以下では最高の性能を持つホンダの傑作だと思います。エンジンは4気筒水冷、電気モーターのようにも感じる滑らかなエンジン。教習車で個性がなくてつまらない、と言う人もいますが、市販車にはV-TECもついていて、全くの別モノです。買った当時は、休日にバイクに乗ることが楽しくて、遠出を楽しんでました。

 

しかし、数年間乗っていると、CB400SBに不満を抱くようになっていました。それは三つありました。

 

ひとつめは、自分の体格とバイクの寸法系があってないのではないか、ということです。最初の頃はこんなものだろう、と思っていたライディングポジションでしたが、乗り慣れてくるにしたがって、だんだんと窮屈さを感じるようになってきたのです。2時間ほど乗ってると、どうにも膝が窮屈になってくるのです。なんだかずっと正座しているような感じです。革パンツを履いてると、ふくらはぎも痺れてむくんできます。少しでも楽になるようにお尻を後ろに下げて、膝の角度をゆるめたいのですが、シートがえぐった形になっていて、腰を下げる余裕があまりありません。

 

私の身長は180センチ。CB400のシート高さは755センチです。調べてみると、ホンダのバイクの設計は、足つきを重視してシートが低めになっているようです。少しでもたくさんバイクを売るためには、身長の低い人でも乗れるようにしたほうがいいでしょう。それに400ccのバイクは日本特有の免許制度にあわせたバイクで、欧州では売ってません。CB400は日本人の身長を考えてつくったバイクなのだから、私が窮屈なのは当たり前だったのです。

 

なんとか乗りやすくしたいと、バックステップやシート交換などを検討しましたが、タンデムができなくなるとか、些細な改善にしかならないとかで断念。次に買い換えるまで我慢しよう、と乗り続けていました。


二つ目は、自分のバイクの利用方法に、CB400があっていないのでは?と思うようになったことです。CB400はロードスポーツに属するバイクですが、私は峠やカーブを攻めるという乗り方はしません。関西の古い史跡を訪ねるときにバイクを使っています。山の中、山の麓にある史跡は、細い道に入らないと行けない場所もあるため、バイクだと行きやすいのです。例えば、車で入ることを躊躇する細い山道、対向車が来たら離合が大変な道がありますよね。そういう道でも、バイクであれば安心して入っていけるのです。

 

CB400SBは、路面状態が悪い場所で走りやすいバイクではありません。落ち葉がいっぱいでヌルヌルになった場所、ところどころ陥没してデコボコになった道など、悪路ではヒヤヒヤすることが多かったです。それなら最初からオフロード乗っとけよ、っていう話なんですが、400cc以下のオフロードバイクは、250ccしかなくて、高速も乗りたかったので排気量の大きい400ccを選んだのです。


三つ目は、エンジンフィーリングでした。

CB400のエンジンは、それはもうすばらしい設計です。ホンダの技術力のすばらしさを感じます。特にV-TECが発動するとテンションあがります。7000回転からウィーンと音がかわって、そこからエンジンのパワーが変わってくるのです。最初はすばらしいエンジンだなあ!とお気に入りだったのですが、数年たつと、なんだか物足りなさを感じるようになりました。

 

まるで電気モーターのようなエンジンは、バイクとしての楽しさを失っているのではないかとさえ思うようになりました。私はハーレーを好きではないのですが、ハーレーに乗る人たちの気持ちもわかります。ハーレーのエンジンは、「バイクに乗ってる感」を感じさせてくれるから人気があるんですよね。バイクに乗ってるって、エンジンの鼓動が思わせてくれることも、大事な要素なんだないあ、と思うようになりました。


以上のように思うようになり、自分がバイクに求める条件が明確になってきました。

 

1.体格が大きくても乗りやすい車格
2.山道などの多少の悪路でも走れる走行性能
3.エンジンフィーリングでバイクらしさを感じれること。

 

そういうバイクがあったら乗り変えよう、それが見つかるまではCBに乗ろう、と思っていて、結局9年間も乗っていました。バイクは休日しか乗りませんし、多少不満は感じていても、それほど大きな困りごとではなかったからです。ただ次のバイクを選ぶ時に、選択肢を増やしたかったので、大型二輪免許は教習所で早めに取得しておきました。

 

 

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