先週末のツーリングの帰りに高速道路を使いました。ICの通行所を通ろうとすると、ゲートバーが開かないので、ドキッとしました。
バーの間は、バイクが通れるくらいに空いているので、そのまま止まらずに通り抜けました。スピードを出しすぎて、ゲートが開くのが遅れてしまったのかと思いました。
それから高速道路を走りながら、ふとETCアンテナを見ると、緑色に光っているはずのLEDがついていません。
「あれ?ETCカードの読み込みエラーかな。さっきの通行所でバーが開かなかったのは、そのせいか。」と考えました。
ETCカードの接触不良の場合、カードの接点を布で拭くと復帰する場合があります。高速を走りながらそのことが気になって仕方がないので、サービスエリアに入って、確認することにしました。
バイクを停めたら、違う原因がすぐにわかりました。ETCアンテナのケーブルが、根元から抜けて断線していたのです。
アンテナをバックミラーの根元につけているので、ミラーの角度調整をしているときに、ケーブルを引っ張ってしまったのでしょう。
まあ断線くらいだったら、持っている道具で修理ができるかも、とアンテナを取り外してみましたが、基板の入っているケースを開けるドライバーを持っていなかったので、家で修理することにしました。
でも帰る前にひとつ問題があります。高速道路を出るときの精算です。もちろETCが使えないので、ゲートは開きませんし、カードを取り出して手動で清算するというのも、入った記録がないためできません。ゲートでインターホンを押して事情を説明することになりますが、ゲート前でバイクを停車させるのは危険です。
もしゲートにスピードを落とさずに突っ込んでくる車が、私に気づかなかったりしたら、私は車にはねられてしまいますからね。
ETCがなかった時代は、ライダーだけでなく、ゲートで働いている人もはねられることがよくあったみたいです。高速の出入り口は人身事故が起きやすい場所だったとか。
だからゲートのバーは、ライダーが停車しなくて済むように、そのまま通り抜けれる隙間が空いているのです。
ということから、私は精算せず、ゲートをそのまま素通りしました。ただし「不正通過は絶対許しません」と「監視カメラあり」の看板には心苦しいものはありましたけど。
家に帰って、NEXCO西日本のサイトをみると、ETCエラーがあった場合は、止まらずに目的地までむかい、安全な場所で西日本高速道路株式会社にご連絡ください、と書かれてありました。私の判断で正しかったようです。
ETCエラーの連絡フォームがあったので、入った場所と出た場所、時間、ナンバープレート、車種、ETCカード番号などを知らせました。
連絡せずに放っといたら、カメラで記録されているので、バイクのナンバーから所有者が突き止められて請求書か何かが送られてくるのでしょうかね。
また、不正通過による道交法の「反則金」や「点数」による処分はないようです。ETCバーを突き破って不正通行をした場合も、警察ではなく民事的な手続きで損害賠償を請求されることになります。悪質な場合は、詐欺罪で刑事責任も問われるみたいです。
支払いを遅延すると、割増金が発生するとのこと。金額は、不正通行により免れた料金の2倍の額とされています。これは、正規の通行料金の徴収とは別に徴収されます。ETCバーを破損した場合は、ETCの開閉バーの弁償代は1本65,000円。
不正通過は、全国で年間9万件くらいあるようですね。理由はETCカードの期限切れや差し込み忘れなどでしょう。私のような機器不良もあるかな。
とにかくETCエラーがあった場合、慌てて停まったりしないで、そのまま走り抜けましょう。お金よりも安全第一です。
追伸:
NEXCOのホームページからの連絡後、3営業日くらいで、使用を確認したとの返信がありました。すっきりしました。ETCにトラブルがあっても、支払いは早めに連絡したほうがいいですね。