こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

SCR950に乗って九州への旅

GW前ではありますが、土日と有給休暇を使って、フェリーを使ったツーリングに出かけました。

 

行先は九州です。仕事が終わってからすぐバイクにまたがり、六甲アイランドからフェリーに乗船。寝ている間に新門司へ到着しました。そこから九州を縦断するように走って、帰りは志布志から乗船して大阪南港へ戻ってきました。往復のフェリーで二泊、九州で二泊しましたので、四泊三日の旅です。

 

 

九州に行きたかった理由はいくつかありました。大学時代の親しい友人が佐賀に住んでいて、十数年ぶりに会いたくなったというのがひとつ。他はいくつかの史跡巡りです。日本の百名城巡りというのを10年前からやっていて、九州では島原城と飫肥城の2か所が残っていました。ついでに下関の安徳天皇陵(源平合戦が今年は話題)や福岡の大宰府、国立博物館などを回りました。

 

ただあいにく雨ばかりで、バイク旅としては残念でしたが、旧友と昔話や近況を語り合えたし、美味しい九州の名物も食べれたので、とても満足した旅となりました。GW前でフェリーの乗船客も少なかったので、コロナについてもあまり心配することはありませんでした。

 

本記事では、バイクに関する話だけちょこっとまとめておきます。

 

1.SCR950でロングツーリングをした感想

 

今回の旅は、SCR950を購入してから、初めての長距離ツーリングになります。今までSCR950で泊りのツーリングに行ったことがなく、最近在宅勤務ばかりで体もなまっているので、疲れがどの程度になるか、途中で走るのが嫌になるのではないかと多少不安がありました。

 

しかし、その不安は杞憂に終わりました。SCR950は、決してロンツー向けのバイクではありませんが、疲れさせることがない、旅のいい相棒であることを再確認できました。

 

SCR950に長距離乗って、一番よいと思ったのは、やはりライディングの姿勢をいろいろ変更できる点でした。バイクの乗車姿勢で何時間もずっと走っていると、肩やら腰やら膝の窮屈さを感じるようになります。SCR950は、フラットシートとステップの位置によって、姿勢の自由度が高いので、前のほうに座って腰を伸ばしたり、後ろの方に座って前傾姿勢をとったり、スタンディングしたりと、いろいろ体勢を変えられます。そういう理由で、長時間のツーリングがとても楽でした。

 

それから941ccというエンジンも、トルクがあるので、高速も下道も坂道もとても快適に走れました。やはり大型エンジンは楽ちんです。

 

唯一SCR950の悪い所は、クラッチレバーだと思いますが、私は純正から握りやすいレバーに変更しているので、左手の疲れとも無縁でした。九州は信号も少ないので、それもあるかもしれません。

 

SCR950なら、もっと長距離の旅にも行けそうです。そのうち北海道を走りたいと思っていて、SCR950で行っても大丈夫なのか、と心配に思ってましたが、今回のツーリングで、まったく問題ないことが確認できました。

 

2.SCR950においての荷物の積載について

 

私のSCR950には純正のサドルバッグを取り付けています。四泊三日くらいであれば、リアシートにあと一個バッグを取り付ければじゅうぶんです。そう考えて、手持ちのバッグを固定しようといくつか試したところ、どれもしっくりこなかったので、最終的にバッグを取り付けるのは止めて、荷物はサドルバッグとウェストポーチだけに入れることにしました。やはりリアシートの形がね。

 

 

ウェストポーチはスマホやマスク、小銭入れなど、すぐに出し入れしたいものを入れて、サドルバッグには、レインウェア、洗面用具(歯磨き、髭剃り、タオル、コンタクト用品等)、着替え(靴下とパンツを3セット、ロングTシャツ2セット)などを入れました。サドルバッグは上写真のように菱形をしているため、容積が無駄にならないように、薄い生地のデイバッグに荷物を入れてから、ぎゅうぎゅうと押し込みました。

 

荷物の積み込みは、そんな感じでなんとかなりましたが、スペースに余裕がなくなりました。お土産などが買えませんでしたね。やはりもう一つくらいはバッグがあったほうがいいですね。次回のロンツーのために、リアシートにうまく固定出来る使いやすいバッグを探そうと思っています。

 

3. 服装について

 

春シーズンのバイクウェアの記事を最近書いてましたが、やはりこの季節の服装選びは難しいです。荷物を増やしたくなかったので、どんな服装にすれば気温の変化にうまく対処できるか、とても悩みました。天気予報では気温が16℃から26℃。そして雨に降られるのは確実という条件です。

 

足元は去年買ったフラッグシップのタクティカルライディングブーツを履いていきました。防水性能がうたわれています。走っている時の半分くらいは雨でしたが、このブーツは歩きやすい上に雨の侵入もしっかり防いでくれて、いい買い物をしたと満足できました。

 

ただしレインパンツが短くて、はきぐちから雨水が入りましたので、途中ホームセンターで裾カバー(農作業用ゲートル)を買って補強しました。

 

パンツはマックスフリッツのスクランブラーパンツを穿いていきました。今の気温にぴったりです。

 

 

ジャケットはデグナーのシープレザージャケットを着ていきました。このジャケットはレザーではありますが、プロテクターを入れても柔らかく、肩が全く凝りません。風もしっかり防いでくれるし、少し暑くなっても袖口や襟を少し開けていたら風が入ってくれます。朝方は少し寒かったので、今の季節はまだメッシュジャケットは早いですね。

 

 

インナーはモンベルのスーパーメリノウールハイネックシャツ。登山用で価格は高いシャツですが、薄い割に保温性があってとても着心地がよいです。襟元がジッパーになっていて、寒くなったら閉めて、暑くなってきたら大きく開けてと体温調整に便利なデザインです。

 

 

寒くなってきたときは、リネンシャツをインナーとレザージャケットの間に着こみました。天気が良かった日の昼間を除いて、ほとんど着てました。

 

 

シャツのいいところは、前の開きを調整できることと、外で脱いだり着たりしやすいことです。普段はインナーにパーカーを着ることが多いのですが、フード部分は役に立ちませんし、シャツのほうが体温調整で機能的だと思います。

 

他に、先日のツーリングで寒い思いをしたので、ウルトラライトダウンのベストを持って行こうか迷いました。最低気温が15度なので、必要ないと判断しました。まあいらなかったです。

 

4.雨対策について

 

私は雨の日にバイクに乗るのがとても嫌いで、天気予報で雨が降りそうな日は乗りません。でも今回のようにフェリーやホテルを予約している場合は、雨が降っても行くしかありません。

 

今回のツーリングでは、雨天でも走り切ることもテーマにしてましたので、雨雲レーダーを事前によく確認し、雨が降っていなくても降られそうならレインウェアを着ておくなど、雨をかなり意識しながら走りました。

 

雨に対する準備や心構えをしっかりしておくと、少し心に余裕が生まれ、雨の中の走行も楽しめました。山中で霧の中を、視界が悪い状況で走ることもありましたが、それはそれで面白いですね。

 

雨天でも、レインウェアやブーツがしっかりしていると気持ちの余裕が生まれます。

 

5.走るコースと所要時間について

 

今回は天候が不安定だったので、事前にナビで走行距離や時間をしっかりと検討していましたが、雨量によって走るスピードや立ち寄る場所を臨機応変に変えました。

 

気持ちの焦りや体調不良がバイク事故の元です。時間の余裕がないスケジュールはよろしくないと思います。

 

長距離フェリーの場合は、船に乗る車やトラックが多く、バイクを積みこむタイミングも早いので、出航時間の1時間半には到着してないといけません。例えば志布志は17時半の出航でしたが、16時からバイクの乗船が始まりました。走るコースの距離と時間に余裕を持って計画をたてていないと、間に合わない可能性がありますので注意が必要です。

 

島原から熊本などの短距離フェリーでは、出向ぎりぎりで乗せてくれたりしました。船の中で代金を払いました。

 

6.食べ物、飲み物、睡眠など。

 

旅先では美味しいモノを食べたくなるので、体重増加が悩ましいところです。バイク運転は頭が疲れるので、体力を使っていると錯覚しますが、実はそれほどカロリーが消費されてません。つい食べ過ぎてしまう傾向があるので、注意が必要です。水分補給は水くらいにして、食事以外のカロリー摂取を節約しました。

 

また、早めに就寝して、睡眠はしっかりとるようにしました。いつもよりも早く寝ると朝方早起きをしてしまうのですが、二度寝すると昼間に居眠りすることはありません。

 

7.反省点

 

全体的に快適なバイク旅でした。ひとつだけ困ったのはスマホのバッテリーの減りです。ナビ、音楽、カメラ、調べものなど、旅行ではスマホに頼ることが多くなります。私はバイクに充電端子をつけていないので、午後にはバッテリーが心もとなくなってしまいます。バイクの充電端子はやっぱりほしいなあ、と思いました。

 

やはりバイク旅はいいです。帰ってきたばかりなんですが、また出かけたくなりました。GWは近場だけにしようと思っていますが、秋にはまた泊まりのソロツーリングに行きたいです。