こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

男の革ジャン

新型肺炎のことがあり、あまりうろうろと不要な外出をしないようにしています。この機会に自室でも片づけようと、クローゼットを整理していたら、革ジャンが七着もありました。革ジャンは古くなると風合いが渋くなり、またそれぞれに思い出もあるので、なかなか処分できないのです。

 

でも着ていないものは処分しないと、ということで、ポケットが破れている黒のライダースジャケットと、トップガンのトム・クルーズが着ているようなワッペンがいっぱいついた茶色のMA-1を捨てました。

 

↓こんなやつです。

「トム・クルーズ トップガン 革ジャン」の画像検索結果

 

トム・クルーズ若い!カワサキGPZ900R NInjaに乗ってましたね。かっこいいので、革ジャンだけ同じようなものを、アメリカ出張に行ったときに見つけて買って帰ったのです。

「トップガン カワサキ」の画像検索結果

 

でも京都に着て行ったときに、観光客の黒人にすごく笑われて、恥ずかしくなってそれから一度も着ていません。もう十年以上は袖を通していないのでとうとう捨てました。

 

一緒に捨てた黒のライダースは、シンプルで使いやすくよく着ていました。同じような形のライダースジャケットが欲しいので、京都にあるデグナーのショップへ買いに行きました。

 

 

 

デグナーは革製品が充実しているライダー用のアパレルメーカーです。ウェアやブーツ、カバンなどの革製品が充実しています。南海部品やバイクワールド、レーシングワールドなど、いろいろバイクのウェアショップはありますが、革製品が最も充実しているのはデグナーです。ただしハーレー系のウェアは多いです。

 

 

京都の山科の辺鄙なところにありますが、革ジャンがたくさん置いてあって、選ぶのが楽しいお店ですので、わざわざ行く価値はあります。

 

お店で体にフィットするサイズの革ジャンがないかといくつか試着してみました。しかし、なかなか良いサイズのものがありません。私の体型は、JIS規格のLサイズであればぴったりなので、服を選ぶのは楽なはずなのですが・・・

 

「おかしいなあ。。。なんだろ、太ったのかな」と思いながら、違う種類のを着てみるとやはり同じような感じ。Lサイズを着るときついし、XLサイズは大きすぎます。迷っているとと、店員さんが「プロテクター外してみますか?」といわれましたので外してみると、Lサイズがちょうどいい感じなのです。

 

そこで理解ができました。最近のバイクウェアは、しっかりしたプロテクターが装着できるように改良されています。肘と肩、背中はもちろんのこと、今は胸にもパッドが入れられるようになっているのです。しかしウェアの型は、プロテクターがなかったときから、それほど変わっていないので、プロテクターによって、どんどん着心地が悪くなってきているということでした。

 

そういえば、捨てたライダースもLサイズでプロテクターを抜いて使ってました。プロテクターをいっぱい入れてる革ジャンは、XLサイズを使っています。ちょっと大きいと思ってましたが、プロテクターを入れるのであればワンサイズ上にしないと着れないのです。

 

今回はバイクに乗らないときも着れる革ジャンが欲しかったので、プロテクターを外して着るつもりでLサイズを購入しました。ゴートスキンで柔らかくて味わいのある風合いです。

 

 

「デグナー ゴートスキン ウェア」の画像検索結果

 

 色が5色あったうちのブラウンを購入しました。もう少し暖かくなったら着ようと思ってます。

 

私は革ジャンが好きなので、ファッションアパレルのライダースも持っていますが、やはりバイクウェア用に作られたもののほうがいいですね。ファッションブランドの革ジャンは、最初お洒落でデザインが気に入っても、だんだん着なくなります。デザイン性のため全体的に細めにしてシルエットをカッコよくしているのですが、バイクの操縦姿勢にはキツキツになるので、運転時には着れません。

 

しかし男は革ジャンが好きですね。革ジャンへの憧れ度は、年齢とともに比例するのではないかと思います。私は革ジャン好きというのは、コスプレと同じ心理的効果があるのではないかと思っています。

 

コスプレ文化というのは、好きなキャラクターになりきって、同じ格好をすることによって自分がそうであるかのように妄想するというオタク文化です。革ジャンでチョイ悪を気取っているんですね。ハーレーを乗る人たちは、それをバイクとウェアすべてでやっている感じがします。

 

ファッションには、ある服を着ることによって、自分のキャラクターをそちらに持っていくという働きと、他者からの評価を操作するという働きの二面性があります。似合ってなくても、人から笑われても、自分が好きだから着る、というのは自分自身への心理的効果があるファッション。ひとからどう見られるか、ということを計算して着るのが、他人への心理的効果を考えたファッションです。

 

革ジャンというのは前者のファッションアイテムなのです。だって実は革ジャンは女性受けがよくないアイテムですから。ゴツゴツしてて野蛮で清潔感がないからです。綺麗目の服にシープの柔らかい革ジャンでしたらOKですが、バイクウェアの使いこまれて味のある革ジャンは、女性から見るとあまり好ましくないそうです。

 

トム・クルーズのようなイケメンは別。何着てもカッコいいから。ワッペンのついた革ジャンも笑われることはありません。