こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

スクランブラー比較

私はSCR950に乗っています。SCR950はスクランブラーという打ち出しですが、クルーザーベースなので、オフロードにはそれほど強くなく、雰囲気だけの「なんちゃって」スクランブラーといわれています。

 

ちなみにスクランブラーとは1960年代に流行った改造車のジャンル。その頃本格的なオフロードバイクというものはまだ存在していませんでした。そこでオンロードにブロックタイヤをつけ、マフラーを上に付け替えたりして、悪路を楽しむのが流行りました。それをスクランブラーと呼んだのです。

 

ここ数年、レトロなスタイリングのスクランブラーが出てきて流行っています。ヤマハも流行に乗っかろうとSCR950を出したのですが、あまりスクランブラーらしくはないので、バイク評論家からボロカス言われたりしました。売れなかったのか発売後2年余りでディスコンです。

 

ではヤマハ以外から出ているスクランブラーモデルはどうなのでしょう。正しいスクランブラーについて考えてみたいと思います。

 

まずスクランブラーとして、最も正統なモデルは何かといわれたら、やはりドカティのスクランブラーだと思います。空冷L字型2気筒の800ccエンジンで、重量が190キロと軽い。オフロードで扱いやすい車格とエンジンです。価格も110万円ちょっとで、大型車でドカティブランドとしてはお手頃です。スタイリングもカッコいいですね。シート高さは798mmと低いので、日本人向けの大きさだと思います。

 

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そのモデルのカフェスタイルモデルも出ています。カッコいいですが、これはもうスクランブラーではありません。

 

ドカティのスクランブラーは魅力的ですが、ちょっと萎えちゃうポイントがあります。それはタイで製造していること。もしかしたらイタリア人がつくるより、真面目なタイ人がつくるほうが信頼性高いのかもしれませんし、蒸し暑い国でつくられているから、日本の気候にも合うのかもしれません。でもタイ製のバイク。「あ、それってドカティのスクランブラーじゃん!確かタイで作ってるから安いんだよね!」とか意地悪なバイク仲間が言いそうです。

 

 

デザインがカッコいいのはBMWのスクランブラー。RnineTというボクサーエンジンを搭載したヘリテージモデルのスクランブラー仕様。外観はBMWな雰囲気が漂っています。

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むちゃくちゃカッコいいです。マフラー、タンク、エンジン等々、もうたまらない機能美の造形。やっぱりBMWのデザインはいいですね。ボクサーツインエンジンは70年前の基本設計です。エンジンふかすとバイクが少し傾きます。スチームパンク系のファッションで乗るとコスプレ度MAX。そういえばトム・クルーズがミッションインポッシブルの映画で乗ってました。

 

1169ccの水平対抗2気筒エンジンです。試乗したことないですが、エンジンの鼓動はたまらんでしょうな。最高出力も81kwとそこそこあります。重量は220キロでシート高さ820mmだから、SCRよりは乗りやすそう。価格が190万くらいなので、ちょっとお高いです。

 

私にとっての唯一の欠点は、美しすぎること。自宅にバイク用のガレージがあればこのバイク欲しくなりますが、外に置いておくには綺麗過ぎるバイクです。汚したくない、いつも綺麗でいてほしいと思ってしまいます。錆なんてもってのほか。


見た目では、一番魅力的なんですが、似合うのは森の中よりも都会でしょうね。山の中に入って汚せないバイク。

 

 

最後がトライアンフのストリートスクランブラー。900ccの水冷2気筒エンジン。重量は200キロでシート高さは790mmなので、そんなに乗りにくくはなさそう。マフラーがカッコいいですね。

 

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 トライアンフのこのモデルは、数あるスクランブラーの中で一番レトロなデザイン。ポスターはスティーブマックイーンの大脱走を思い出すデザイン(実際はだいぶ違いますが)。これに乗ってゴーグル付けると、おじさんやおじいさんにウケること間違いなしです。

 

さて、最後は我がSCR950。他のスクランブラーに比べると、やはりアメリカンバイクな感じがしてますね。重量も重いし、地面とボディとの距離も狭い。ベルトドライブで砂に弱そう。ハンドルの切れ角も小さいから、ぜんぜんオフじゃないよ。


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でも他のバイクと違う唯一無二の魅力がこいつにはあるのです。オフが得意じゃなくても、販売中止になっても大丈夫さ。お前を愛するライダーはいるぜ。