こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

車やバイクは必ず故障をするものと思うべし

私はバイクや車に乗るのは好きですが、メンテナンスはほぼディーラーまかせで、自分でやるのは、せいぜいバッテリーの交換くらいです。

 

自分の経験だけでなく、人の話を聞いていても、車やバイクは少なからず故障するものであると思ってます。自分で対処できることも少ないので、乗るのは故障率の低い国産車にして、メンテナンスや点検は販売店のおすすめに従ってます。

 

しかし、そのように用心していても、トラブルが発生することは避けられません。


ひとつ前の車に乗ってた頃の話です。

 

買い物に行きたいので、車で連れて行ってほしいと人から頼まれました。休日その人を迎えに行って、目的の店の駐車場に車を停めました。エンジンを切ると、突然目の前のボンネットから白い煙がぶわーっと出てきて目の前が見えなくなりました。

 

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突然のことでびっくりしますね。映画では見た事ありましたが、実際に経験するのは初めてです。一緒にいた人も「なになに、なんなの?」とびっくり。

 

古いクラッシックカーならいざ知らず、今どきの車で白い煙なんて出るの?という驚きがありました。車を出て、煙が出ている前面に回りこむと、車の下にみたことない緑色の液体がだらだらと、こぼれています。

 

とりあえず、いつもメンテナンスしてもらっているディーラーに電話して、状況を伝えると、冷却水がもれてるんじゃないかとのことです。

 

修理のため、車を持ってきてくださいといわれましたが、もちろん運転できる状況ではないので、任意保険についてるロードサービスを呼んで、レッカー車できてもらいました。ロードサービスで働いているお兄さんにボンネットを開けてみてもらいましたが、やはり冷却水が漏れててオーバーヒートしてますよ、とのこと。もれているのは車の下をみれば分かります。原因はメカニックに見てもらわないとわかりません。

 

駐車場はビルの6Fでしたので、1Fのレッカー車のあるところまで、故障車を移動させないといけません。この距離だったら冷却水なしでも、エンジンはオーバーヒートしないです、というお兄さんのアドバイスを信じて、再度エンジンをかけて、おそるおそる1Fのレッカー車の場所まで、車を動かしました。

 

問題なくレッカー車の近くまで運転できて、それから荷台に車を載せて、ディーラーの場所までの輸送をお願いしました。

 

その日は、ディーラーへは行かず、友人の買い物につきあって、結局電車で帰りました。せっかく迎えに行ったのに、全く約に立たなくて、買い物につきあった意味がありませんでしたね。

 

後日、修理が終わって、ディーラーから連絡があり、車を引き取りに行きました。

 

営業マンからは、冷却水を循環させるモーターが壊れていたため、冷却水が流れなくなり、水温が上昇し沸騰し気化して、パイプから漏れたのだと、説明を受けました。

 

車はそのディーラーから購入し、半年ごとに点検を受けていますし、つい1ヶ月前に車検をすませたばかりです。点検項目に冷却水モーターなんてチェック項目には入ってませんので、仕方がないのですが、部品交換代として数万円を請求されましたので、心情的に納得がいかず、これは部品不良じゃないのか、と嫌味をいいました。だいたいエンジンがいかれるのならわかるけど、モーターが壊れるなんて聴いたことない、どういうことかちゃんと説明をしてください、と少しゴネてみました。

 

ネットで調べると、同車種で、同じような故障をしたひとの体験談がありましたので、たぶんモーターの不良品率が高いのだと思いました。メカニックの人が次のように説明してくれました。冷却水モーターは、常時回っているのではなくて、冷却水の温度に応じて、回ったりとまったりしてるんですよ、急に回るので、回り始めのトルクが大きな負荷になって、モーターが壊れやすくなるのです、と。

 

説明を受けてわかったような、わからないような。

 

でも、よくよく考えてみると、なんだか車の調子がおかしいな、と思うことはあったのです。急にエアコンが効かなくなったりして、あれ?と思うことはありました。たぶんその時から、時々モーターが止まったりしていたのでしょう。

 

たぶん煙が出たその日も、水温計を見ていたら、すぐに気づいたのではないかと思います。

 

車やバイクは、普段から調子いいのか悪いのか、乗り心地がおかしくなったりしていないかは、なんとなくわかるものです。ただあまりにも車の品質を信頼しすぎたりすると、気づかなかったりします。私は少し反省して、もう少し車の具合というものに、感度をあげたほうがいいな、と思いました。

 

車はいつ故障してもおかしくないものだ、くらい思っていたほうがよいのです。

 

そういう意味では、品質に若干不安のあるイタリア車とかに乗っていたほうが、故障にびくびくしながら乗ることで、不具合に対する感度があがるような気もしますね。

 

また故障をする前提でロードサービスについて考えておくと、いざ故障したときの対処方法がわかり、その時に慌てなくてすみます。何事も備えあれば、というやつです。一緒にツーリングに行ったバイク仲間のバイクの調子が悪くなり、どうしたらいいのかわからない、とか言われると、あんた一人でツーリング行かないの?普段どうしてるの?と問いただしたくなります。

 

つるつるのタイヤで走っている人、車のメンテナンスをいい加減にしている人などを見ると、少し腹立たしく思います。いざトラブルが起こったとき、自分ひとりの問題で、すまない場合があるからです。

 

日ごろから安全のためのメンテナンスを心がけたいものです。