こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

セカンドストリートでの古着探しについてのまとめ

昨年から、セカンドストリート(以下セカスト)でリユースの服を何度か購入しています。

 

私は中古の服(リユースとか古着とかいろんな言い方があります)をほとんど買ったりしていませんでした。古着っていうのは、若い人の文化で、私のようなおじさんが手を出すと、みすぼらしくなるだけだという先入観を持っていたのです。

 

去年10月に寒くなってきた時、近所のセカストをのぞいたら、欲しかったデザインのウールのコートが、新品同様にもかかわらずたった2千円で売られていたので、思わず買ってしまいました。こんないい服がこんなに安く買えるのか!と衝撃を受けたので、それからは時々セカストで服を探すようになりました。

 

ひとつの店を探すだけでは、買いたいものが見つからないので、休日にあちこちのセカストを回っています。コートやセーター、ジャケット、パンツなど、いろんな冬物を買いました。

 

セカストでの古着探しについての感想をまとめてみました。

 

1.古着への抵抗感

 

「セカストは古着じゃなくてリユースだよ」という人がいます。「古着」はおしゃれのひとつのテクニック、「リユース」はエコ、という視点からそういわれるようです。確かにセカストは「リユース」のお店ですからね。でもおしゃれな雰囲気で展示している店も多いので、もう古着文化の一つになっていると思います。なので私は古着と書きます。

 

古着に対し「知らない他人が着た服なんて気持ち悪い。不潔そう」と心理的な抵抗がある人は少なくないと思います。中古より新品が気持ちいいのは当たり前ですし、とくに服は身に着けるものですから。

 

私も多少はそんな気持ちがあって、古着というものをあまり積極的に利用してきませんでした。でも時代はSDGsです。地球環境への負荷を低減させる循環型社会をつくるというのは、人類共通の目標なのです。リユース品は廃棄物を減らし、資源を有効に活用する手段になります。つまり古着を利用することも地球にやさしい行動です。

 

ただし売られている古着は、すべて洗濯済みの清潔なものばかりではありません。どれだけの状態の古着を我慢できるかは個人差がありますが、綺麗で状態のいいものを選べば、それほど他人が使用したという気持ちにもなりません。神経質な人は、数回しか着ていないものや、一度も着たことないのではというような新品同様の服を選んで買うといいでしょう。

 

また古着は経済的でもあります。いつも同じ服ばかり着るわけにはいかないので、服のバリエーションが必要ですが、たくさん買うとお金もどんどん出ていきます。古着は安いので、お財布に優しくいろんなおしゃれが可能になります。数万円する新品同様の服が千円くらいで買えることもあるので、たくさんの服の中から、お買い得の服を見つけた時の嬉しさが、宝探しのようで、古着屋巡りのひとつの楽しみになってます。

 

地球に優しく財布にもやさしい、それが古着です。でもひとつだけ困ったことがあります。それは匂いです。古着によっては独特の匂い(汗やカビ系の匂い)があるんです。セカストの服はそれをごまかすためか、何やら独特の芳香剤の匂いがします。防虫剤にもまっているのでしょうか。お店で気にならなくても、家に持って帰ってみるとかなりの匂いがします。洗って干せば、ほとんど消えますが、素材によっては匂いがなかなか消えにくいものもあって、ウールや綿などの天然素材は消えやすく、ポリエステルなどの化繊は、匂いが消えにくい感じがします。

 

2.自分のサイズを探すのに時間がかかる

 

セカストでの服選びは、サイズ探しが一番面倒です。当たり前ですが、古着では同じものが別サイズで置いていません。どれだけいい素材、デザインの服で、格安の値段がついていても、サイズがあわなかったら着られません。サイズのあわない服を手に取って調べるのは時間の無駄で、とにかく自分にサイズがあったものを探す必要があります。

 

私の体格はLサイズなのですが、古着屋での遭遇率は5%以下です。一番多いのはMサイズが50%。Sサイズは30%、XLとXSがそれぞれ5%くらいの印象です。だから私にとっての着れる服がなかなか見つかりません。標準体型で、普段Mサイズを買っている人なら探すのは簡単だと思います。パンツやスラックスなどは、ウェストと股下の長さの組み合わせなので、もっとジャストサイズが見つかりません。自分にあったサイズを見つけるのにとても時間がかかります。

 

セカストでは、服をジャンルと色別に並べてありますが、客がサイズを探す作業を行うため、陳列された服は夕方になると、ぐちゃぐちゃになっています。サイズごとに並べてくれてたら探す手間が省けるのですがね。お店も服の陳列直しの手間が減ると思いますが。

 

3.様々なブランドから探せる

 

古着のいいところは、様々なブランドがあるところです。バリエーションが豊富です。ブランドごとにデザインのテイストやディテールが違うので、見ていると楽しいです。デパートやショッピングモールで、複数の店に出入りするのは、時間も手間もっかります。

 

でもやはりユニクロの服が多いです。私は古着でユニクロの服を買いません。ユニクロは、流行の服を安くつくるのが上手なのですが、そのぶん縫製や素材が安っぽくて、多少古くなっても着たいと思える服ではないからです。また、もともと安い服なので、古着屋での値付けも割安感がありません。ラルフローレン、ディーゼルなどのハイブランドも、値付けに割高感があるので買いません。高くても買う人がいるから、そうなっているのだと思いますが、私の許容できるのは定価の2割までかな。ブランドに関係なく、服の作りがよくて、安いもの、新しいもの、体にあうものの中から選んで買ってます。

 

4.お店によって品揃えが違う

 

セカストには欲しい服がないって思う人は、ぜひ数件のお店を回ってみてください。お店によって置いてある古着の内容がだいぶ違います。私は大阪、兵庫、京都のお店を20件くらいは回ってみました。欲しい古着を置いてある店にはいくつか共通点がありました。近隣によい古着を売りに来る人(可処分所得が高い人)がたくさん住んでいること、広くて無料の駐車場がある店が、良い古着をたくさん置いています。

 

そういうお店は、古着好きの利用客も集まってきますので、買おうかなと迷って止めて、次の日にやっぱり考え直して買いに行くと、その服はもう売れてしまってます。いいなと思った服があったら、その時に買ったほうがいいです。

 

5.まとめ

 

最後にまとめです。

 

服は体を守るという機能面だけではなく、気分を上げる、気分を変えるという役割もあります。自分にはあまり似合わないだろうと思って避けていたファッションも、古着でなら安価に挑戦することができます。

 

ただし、安いからと調子に乗っていろいろ買ってると、あまり着ない服を買ってしまうこともあるかと思います。服を収納する場所も限られていますので、無駄な服は買わないようにしなければいけません。

 

私が買わないほうがいいと思っている服は、重ね着がしにくい服です。例えばフードつきの服など。フードがあると顔が小さく見えるのですが、フードは重ね着するときに邪魔になるのですよね。それからビッグシルエットのものも、夏に着るTシャツや、冬の一番外に着るアウターコートはいいのですが、春や秋にしか着ない服重ね着がしにくいです。温暖化のせいか、夏冬が長くなって、春秋がとても短くなっています。そういう季節に着る服は、収納スペースの無駄になりやすい服なので、増やさないほうがいいと思ってます。

 

以上、いろいろセカストでの古着購入に関して思ったこと、気づいたことを書いてみました。古着ベテランの方にはわかっている内容だと思いますが、初心者の方のご参考になれば幸いです。今後も古着を賢く使っていきたいと思っています。