こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

HARISSONヘルメットのチンガード

ハリソンのヘルメットは、取り外したチンガードを、後頭部に取り付けられるようになっています。このチンガードが見た目のアクセントになっています。ユニークで格好いいデザインです。おフランス製です。

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チンガードをヘルメットに固定するゴムバンドの長さは、調整できるようになっていて、弾力で引っ張るようになっています。

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使わないとき、ずっと後ろ側に取り付けたままにしていたら、ゴムがすっかり伸びてしまって、前側に取り付けられなくなってしまいました。

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使わないときはゴムが伸びないように、外して保管しておくべきでした。頭のいい人なら、ゴムが伸びることが予想できたでしょう。バカな私のために説明書に書いておいてほしかった。

 

もちろんチンガードがなくても、普通のジェットヘルメットとして使えます。でもデザインの特徴であるチンガードがないと寂しいので、チンガードだけを単品で買おうと思って、販売店のホームページを見ました。すると今のモデルは、ゴムベルトを使っていない改良型チンガードが使われていました。

 

通販で単品の購入もできましたが、送料が高かったので、神戸のお店まで買いに行きました。価格は消費税込みで8,800円でした。正直この部品でこの値段は高いと思います。でも、ヘルメットに取り付けてみると案外しっかりしてたので、まあいいかと。

 

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ただし、この改良型チンガードは長さの調整が出来ないので、後頭部に取り付けられないのですね。使わないときは後頭部に付けるデザインがユニークポイントだったのに、なかったことにしたみたいです。私のようにゴムが伸びて文句を言う客が多かったのでしょう。

 

しかしちょっと工夫すれば、改良型チンガードも後頭部に取り付けれのではないかと、思いました。私も仕事でプロダクトデザインをやってますので、部品を自作することにしました。要は長さを延長できるベルト的なものがあればいいだけです。

 

チンガードも高かったし、お金をかけたくないので、材料は百円ショップで探しました。本などを縛る20mm幅のバンドが使えそうです。適当な長さに切って、ヘルメットとチンガードにくっつけるホックを固定すればよいのです。

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ジェットヘルメットの固定ホックは、ネットで調べると 「ジャンパーホック(リングホック) 大 #7050」という規格だとわかりました。ホックの部品を、ホームセンターや手芸店で探しましたが、どこにも売っていません。固定には打ち台と打ち棒も必要になるので、まとめてアマゾンで注文しました。色はヘルメットのホック部品にあわせて黒ニッケルです。

 

 

 

 

 Amazon | ジャンパーホック 大 7050 15mm (黒ニッケル, 10セット) | ボタン 通販

 

 

ホックの留め方は、YouTubeに解説動画がありましたので参考にしました。ヘルメットのホックは、革細工や洋服に使われているものと形状が違いますが、固定方法は同じです。

 

www.youtube.com

 

 

完成した延長バンドがこちら。長さも少し調整できます。これで改良型チンガードも後頭部に装着できるようになりました。

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それから初期型の伸びたゴムバンド部分も、新たなバンドに交換すれば、使えるようになると思いついて、初期型用バンドも自作してみました。マジックテープ部をそのまま使えたので、ホックは一か所だけですみました。機能的にも見た目も問題ありません。遠目でみると純正品っぽい出来栄えではないでしょうか。これだったらわざわざ改良型を買わなくてもよかったかもしれません。


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ただしこの自作バンドを後頭部側にも取り付けられるようにしたかったのですが出来ませんでした。後頭部に取り付けるには、バンドの長さを前に取り付ける長さよりも63mm延長する必要があります。このマジックテープとアジャスタでの調整機構では、移動長さがマジックテープの可動域の半分になってしまいます。

 

ヘルメット側のチンガードをとめるホックの位置が、あと20mmほど後ろに位置していれば、そういう仕組みに出来たかなと思います。他に何かいい方法がないか、もう少し考えてみましょう。

 

しかしフランス製のプロダクトは、細かいところのツメが甘いですね。でもカッコいいから仕方がないと思わせるのも、ファッション大国ならではのヘルメットだからでしょうか。