こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

SCR950の高速道路走行について

先日のツーリングで、高速道路を長時間走りました。

 

走りながら、そういやSCR950を乗り始めた頃と4年後の現在を比べると、随分乗り心地が変わったと気づきました。

 

実は4年前にSCR950を買った最初の頃、高速道路を走るのが少し怖かったのです。前に乗っていたCB400SBは、高速を走っても怖くなかったので、SCR950に変えたから怖くなったということでした。

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具体的に説明すると以下のようなことです。

 

1.フラットシートによる怖さ

SCR950のシートはフラットです。座る位置の自由度があるため、姿勢を変えられて疲れにくいというメリットがあります。その反面、腰のおさまり感がありません。高速道路を走るときは風圧を受けるので、姿勢を固定させることができないシートは不安になります。

 

2.ステップ位置による怖さ

ステップ位置がロードスポーツタイプのバイクよりも前方にあるので、前方からの風圧に対し、ステップを使っての踏ん張りがきかせにくいです。フラットシートで腰も安定しなくて、ステップ位置の踏ん張りもきかないと、スピードを出すのが怖くなります。

 

3.ニーグリップができないことによる怖さ

SCR950は、エアクリーナーのでっぱりが邪魔をして、ニーグリップできる場所がありません。腰を安定させることができないのは不安の原因になります。

 

4.広いハンドルは風を受けやすい

上体を起こし、広いハンドルバーを握ると、体全体で風を受けることになります。カウルもないので、高速道路は風圧による疲労が蓄積していきます。

 

5.タイヤが心もとない

SCR950はスクランブラーなので、タイヤのパターンがブロック形状。ロードスポーツのタイヤよりも、アスファルト道路へのグリップ力は少なくなります。大きな車体に細いタイヤで走っているような不安感があります。

 

 

あらためてCB400SBと比較してみると、確かにそうだなあ、という感じです。唯一排気量だけは、SCR950の方が高速が楽になる要因です。

 

 

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でも実は、高速走行でのマイナス面をつくっているパーツは、SCR950独特の乗り味(自由でアバウトな乗り心地)をつくっている大事なパーツなのです。下道を走るのは、SCR950のほうがCB400SBよりも断然楽しく感じていたので、多少高速が怖くとも仕方ないなあ、と納得をしていました。

 

そして幸いなことに、乗っているうちに高速道路を走る怖さが無くなっていました。乗り始めの頃は、時速100キロで巡航するのがせいぜいで、120キロ出したらかなり無理して乗っている感じがしましたが、今ではプラス20キロくらいは、余裕の感じに変わっています。

 

たぶんバイクに体が馴染んで、風圧を受けても力まずにリラックスして乗れるようになったからだと思います。高速で風圧を体全体で受けて、シートがフラットで腰が安定せず、足の踏ん張りがきかなくても、体に力が入ることなく、リラックスして乗れているのは、バイクに対する信頼感も増えたからでしょう。

 

 

 

話はかわりますが、昨年度末から、東北道や新東名などの一部の高速道路で、最高速度が時速120キロになりましたね。

 

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制限速度が上がった道は、全て新しい道路で、カーブや坂道などの設計が140キロに対応している基準でつくられた道に限られています。今後いろいろな高速道路が120キロになるわけではないようです。

 

制限速度100キロの名神や中国自動車道を走っていると、時速120キロで走っている車は多いので、たぶん制限速度が120キロになったこれらの道では、時速140キロで走っている車やバイクが多くなっていると想像します。

 

そういう状況の道を、SCR950で走るのはもしかしたらしんどいかもしれないなあ、と思います。SCR950だけでなく、普通二輪も140キロで楽に流せる車種は限られてくるでしょうね。もしかしたら関東では高速のためにバイクの買い替えを検討しているライダーが増えているかもしれません。

 

もしも関西で120キロ解禁されるとしたら、新名神くらいでしょうか。でも名神への合流地点ではかなりカーブが急なので、変更はないような気もします。

 

最近は休日ツーリングで高速道路をよく使っています。でも高速道路を使うとやはり走行距離が増えてしまう傾向があります。つまり給油のタイミングが増えることになります。

 

SCR950はガソリンタンク容量が13リットル。7リットル消費した頃に、給油サインが点灯します。メーターの距離だと150~160kmあたりです。一日のツーリングで300キロ以上走るときは、2回給油をするときがあります。2回給油する日は、もうちょっと燃費がいいか、タンク容量もあったほうがいいなあ、と思います。

 

高速走行を快適に走るためには、バイクのデザインも大きいですが、ヘルメットとジャケットも大事だと思います。ジャケットはやわらかくて体に馴染むもの、ヘルメットはフルフェイスのほうが疲れません。現在システムヘルメットを使っていますが、次にヘルメットを買うときは風切り音の少ないフルフェイスにしようと思っています。