禁酒ネタです。
お酒を楽しんでいる人は、本記事をスルーしてください。
先月から断酒を始めて、1ヶ月も経ちました。去年からの禁煙も、もちろん続いてます。令和になって、とても健康的に過ごしている私。元号がかわるのは、何かを変えるきっかけになっていいですね。
一ヶ月前は、仕事が終わると「ああ~酒のみたい」となって、ほぼ毎日飲んでいました。早く飲みたいときは、仕事帰りにコンビニでウイスキーの小瓶を買って、中之島公園で川を眺めながら飲んでいたくらいです。飲み屋に行くのもめんどくさいって感じでした。客観的にみて、あまりよい習慣ではありません。
こんなに酒が好きなんだから、自分には酒をやめるなんて無理だ、たぶん酒が原因で早死にするだろうな、と思ってましたが、断酒をやってみると意外と簡単に続いています。たぶん節酒ではなく断酒したのがよかったのかな。節酒はたぶん無理ですね。
断酒して一ヶ月の自分の変化をまとめてみました。
1.朝の寝起きの体調がよい。
最大の効果はこれです。朝目覚めて、酒の影響が体内に残っていないときの体調は、爽やか!の一言です。眠りも深くなったのか、朝起きたときの気分がすごくよくなりました。ちょっと夜更しして、睡眠時間が少し足りないときも、さほど体調は悪くありません。断酒してしばらくは、睡眠のリズムがどことなく崩れて早めに目が覚めたりしましたが、一ヶ月くらいたつと正常化してきた感じがします。
朝の鏡で見る顔も、むくんでいませんので、自分の顔を見て自己嫌悪に陥ることが無くなりました。
2.お腹の調子がとてもよい
お酒を飲みすぎると、よくお腹の調子が悪くなったり、下痢や便秘など、腸のバランスが崩れることがありましたが、飲まなくなって安定してきました。朝の通勤電車で突然トイレに行きたくなるという事態もなくなりました。週末に飲みすぎて、休日トイレに何度も行くこともなくなりました。会社の個室トイレが埋まっていて、他のフロアへ空いているトイレを探しに行くこともなくなりました。長距離のドライブも安心です。
3.皮膚の再生能力が向上
一番効果があらわれたのはこれ。なかなか消えなかった、猫のひっかき傷や噛み跡がきれいになってきました。肝臓は皮膚の再生能力に大事な内臓であるそうです。アルコールの分解処理で肝臓を酷使しなくなったせいか、そのぶんお肌の調子が良くなりました。時々、顔の肌がパサパサに乾燥してましたが、そういう状態もなくなりました。
皮膚の再生能力は年齢とともに低下します。傷跡回復のターンオーバーは、年齢掛ける1.5倍(日数)とのことで、傷跡が消えないのは年齢のせいかと思っていました。お酒を止めると、傷の回復も早くなり、顔の肌のシミなども薄くなったような気がします。大酒飲みは老け顔が多いとは思っていましたが、そういうことだったのかと納得しました。アルコールを分解することにばかり肝臓の機能を使うのは、身体の無駄遣いであると思います。
4.頭を使う時間増えて、思考能力が向上した。
知り合いで頭がいいなあ、と思う人はお酒をあまり飲まない人が多いです。頭の悪い人は私を含めて、大酒飲みが多いかな。
だいたいお酒というものは、日常の嫌なことを忘れたくて飲むのだから、酔っ払っている時間は、考える機能が低下しているわけです。頭脳の働きも筋肉と一緒で、使わなければどんどん劣化します。筋肉は衰えるとすぐに自覚できますが、頭の働きの鈍さは、自覚するのも自分の脳であるので、なかなかわかりません。
酒を飲まないと、いつも何かについて考えている状態が続くので、気になっていた問題に対する解決方法を、突然思いつくことが増えました。記憶力に関してはあいかわらず「思い出せない、すぐに忘れる」ということがありますが、そのうち英単語記憶で検証をしてみたいと思います。
時間が増えて読書量も増えましたし、ブログを書く時間も増えました。知的生産性は向上していると思います。
5.アレルギーは変化なし。喘息もかわらず。断酒効果はそれほどなし。
持病でアレルギー喘息があります。花粉やハウスダスト、猫などで、くしゃみと鼻水、軽い喘息症状が出ることがあります。30代から花粉症になったので、アレルギーはアルコールの影響があったのだろう、と思っていました。アルコールによって腸内の悪玉菌が増えてアレルギー症状がでるのだと、飲酒との関係性を疑っていました。しかし断酒してもよくなった感じがしません。1ヶ月くらいでは腸内環境がかわらないのかもしれませんけど、すべての体調不良がアルコールと関係があるわけではないのでしょう。これはもう少し経過観察を続けたいと思います。
6.仕事や対人関係のストレスについて
酒を飲む一番の目的は、ストレス解消でした。酒がなくなると、そのぶんストレスが増えてイライラするかと思ってましたが、案外そうでもありませんでした。考えてみれば、酒を飲まない人だって、ストレスを感じていますが、どこかで気分転換できているのです。そういう人たちと同じようにすればいいだけのことです。
私は強い度数の酒を飲めますが、そういう自分をどこかでカッコいいと思っていたところがあります。酒を飲めない男性を、なんとなく見下していたかもしれません。煙草や酒という嗜好品は、昔は男性らしいイメージがあり、若い頃は、強い自立した大人の男性に憧れて、飲酒や喫煙が習慣化したのでしょう。
お酒を飲む効果は、「どうでもいいや」と、悩んでいることを軽く考えられるようになることが大きいのですが、鬱の方向でそれが出てくると、「俺なんてどうでもいいや」と自分自身を無価値に思うときがあります。そういうときは、なんだか自暴自棄モードになってる自覚があります。精神衛生上よくありません。
海外では自殺とアルコールの関係が、かねてから指摘され、様々なデータがあります。アルコールは長期的に抑うつ状態を作り出します。アルコール依存症が「慢性自殺」とも呼ばれるのは、このためです。自殺防止のためにも、うつ病対策だけでなく、飲酒問題への対策が欠かせません。40代、50代の自殺者が多いですが、たいてい酩酊状態だそうです。
私はそれほどひどい鬱はありませんが、最近の飲酒習慣が精神的に自分にとっていい状態ではないし、なんとなく鬱っぽくなってると思うようになりました。飲酒によってその時は確かにリラックス出来ていますが、飲んでいないときの不快感、気分の落ち込みで、その代償を必ず払っている気がします。ドラッグで不自然にコントロールするとツケがたまってくるということでしょうか。
7.体重について
私は身長180センチで、体重は74~75キロあたりです。BMIの標準体重は71.3キロですので、少しオーバー気味ですね。腹部、内臓に2~3キロの脂肪がついている感じです。断酒したら、1キロくらい体重が減りました。
酒を飲まなくなった代わりに、甘いものが欲しくなってきたので、体重が減らないのかもしれません。食後にお茶と一緒に甘いものを食べたくなります。酒を飲んでるときは、甘味は欲しくなかったのですが、不思議なものですね。
それとコーヒーを飲みたくなりました。嗜好品をゼロにするのは、難しいのかもしれません。
8.まとめ
断酒して、一番良かったことは、前よりも自分を好きになれたことです。お酒をたくさん飲む最近の自分のことは、あまり好きではありませんでした。
心身の健康と幸福感で大切な事は、自分を認めて大事にしてあげる自己肯定感ではないかと思います。お酒をやめると自己肯定感は増しますね。
もう少し続けてみたいと思っています。