こばるとライダー日記

Soliloquy of a man riding a motorcycle and a convertible

ジェームズ・タレルと信貴山戒壇巡り

瀬戸内国際芸術祭が今年も始まりますね。

 

setouchi-artfest.jp

 

今年のGWは10連休なのですが、何をするか何処へ行くか、まだ決めていませんでした。とりあえず何日かは、このイベントを見に行こうと思います。

 

小豆島側、直島、犬島、小豆島は行ったことがありますので、今回は男木島、女木島、大島あたりへ行ってみようと思っています。

 

今まで芸術祭の開催時期は避けてましたが、GW中だとかなり混んでるかもしれませんね。芸術祭の期間中のみ展示しているアートもありますけど、混雑が嫌な方は、期間を外して行かれるほうが良いと思います。

 

この地域のいいところは、やはり島だということ。船で移動すると旅情も盛り上がりますし、空気も綺麗で、清々しい気持でアートを見るので、精神的によい刺激をもらっている感じがします。

 

直島の美術館に展示してある絵画以外は、ほとんど現代アートなんですが、まあ表現方法もいろいろ、なんでもありで「ほう、そうくるんですか」という意外性を感じるインスタレーションも多くて、とても面白いです。作品に刺激されて普段と違う思考状態にシフトできます。

 


私はジェームズ・タレルという光と空間を使ったアーティストの作品がすごく好きです。直島の地中美術館で最初に見た(体験した)ときには、すごく感心しました。彼の作品は島の別の場所にもうひとつあります。

 

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私は宗教施設もアートだと思っていて、タレルの作品とは少し違うのですが、同じように空間と光を使ったアート体験が出来る場所が関西にありましたのでご紹介します。

 


信貴山の朝護孫子寺の本堂の真下にある暗闇の回廊です。

 

 

「戒壇巡り」というのですが、本堂の階段を下りて、右手を右の壁に当てながら廻り、暗闇の中で仏様を探すという修行です。

 

京都の清水寺にも「胎内めぐり」という同じようなものがあります。

 

目を開けて真っ暗闇というのは、意外と日常の中で経験することがないので、脳への刺激があります。こういう人間の感性に訴える仕組みは、宗教のコンテンツに多いのですが、現代アートと通ずるところがあると思います。

 

信貴山自体も何かのテーマパークみたいで面白いので、行かれたことのない方は是非行ってみてください。京都のように洗練されていないところが、奈良の宗教施設のいいところだと思いますね。