土曜日に八幡屋公園の駐車場に車を停めていて、出庫するときに警察官に止められました。「飲酒運転をチェックしてます。お酒飲んでいませんか。」とのこと。
私は飲酒をしていなかったので、呼気検査は問題なしです。警察官は飲酒運転でなかったことが残念なのか「今日は何してはったんですか?」と聞くのです。
休みの日に公園で何してようが俺の勝手やろ!と、そんな警察官の態度にちょっとイラっとしましたが、なるほど、その日は4月に入って桜が満開になり、あちこちでお花見が開催されている日でした。桜の咲いている八幡屋公園では、お酒飲みながら花見している人が多いので、公園の駐車場から出る車を警察がチェックしていたのですね。
しかし残念でした。確かに私は普段よく酒を飲んでいますが、運転するときは絶対飲みません!酒を飲まないために、車とバイクに乗ってるくらいだし。
関西ではこの週末に桜が満開になったようなので、以前の記事で取り上げていた談山神社の桜を日曜日に見に出かけました。しかし残念なことに、行ってみるとまだほとんど咲いていませんでした。梅の花が残っているくらいです。談山神社のある場所は、山の中で日当たりも悪く、高い場所にあるので、開花がだいぶ遅れていました。
それではと、近くの石舞台古墳へ行きました。
ここは何度か訪れていますが、桜の季節は初めてです。いつもは地味な石舞台古墳も、桜に囲まれて華やかな場所に変わっていました。石舞台古墳は蘇我馬子の墓だという説が有力です。つい先日、周防柳氏の「蘇我の娘の古事記」という小説を読んだばかりなので、蘇我氏の隆盛や、古事記についていろいろと考えながら、古墳の周りを散策しました。
石舞台古墳はしゃがんでいるワンちゃんのように見えます。昔は土で覆われていたそうな。
古墳の周りはたくさんの桜の木で囲まれているのですが、数本だけ赤い花を咲かせている木がありました。なんの植物だろう、と思っていたら「はなもも」と札がありました。桜色の中に混じって咲いていたので、赤い色が引き立って綺麗でした。
まだお昼過ぎだったので、石舞台古墳から吉野山へ向かうことにしました。吉野山は千本桜で有名です。このシーズンが一年のうち一番混雑します。案の定、天気もよかったので、たくさんの人が参拝していました。やはり吉野は観光地として人気ありますね。
ネットでは七部咲きと書いてありましたが、私の見たところ五部咲きくらいでした。来週もまだ桜を楽しめそうです。
金峯山寺をお参りしました。開基は役小角で、蔵王権現が本尊です。超人的能力者の役行者については、一時期マイブームになって何冊も本を買って読みました。教科書にはたぶん載っていませんが、日本の宗教界では有名な人です。
毎年春になると、日本人はやはり桜が好きなんだなあ、と思います。桜がいっぱい咲いているのを見ていると、一度にこんなに花を咲かせて大丈夫か?と桜に聞きたくなりますね。満開の桜からは力強い生命力を感じます。そして、やがて散りゆくところに儚さを感じて、春の桜の風情に、ひとの一生に通じるものを感じるのでしょう。